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【JAZZ新譜】現代ジャズの最先端を行く俊英 圧巻のセカンド Purest Form / James Francies (2021)

ピュレスト・フォーム / ジェイムズ・フランシーズ

Purest Form

Purest Form

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現代ジャズの最先端を走る、ピアニスト・作曲家ジェイムズ・フランシーズのセカンド。

2018年のデビュー作『Flight』が素晴らしかっただけに、待ち焦がれていたジャズファンは多いはず。

メンバーは前作に引き続き、ベースにバーニス・トラヴィス(Burniss Travis)、ドラムスにジェレミー・ダットン(Jeremy Dutton)、ヴィブラフォンのジョエル・ロス(Joel Ross)、ギターのマイク・モレノ(Mike Moreno)、というツワモノたち。

これに今回は、やはり現代ジャズのキーパーソンの一人、アルトのイマニュエル・ウィルキンス(Immanuel Wilkins)が加わった。

これで悪かろうはずがなく、複雑ながら明度の高いリズム、濃密でスリリングなアンサンブル、切っ先鋭いソロの応酬と、聞き所満載。

なかでも「My Favorite Things」は圧巻。

数え切れないくらいカヴァーされた超有名曲をいまさら扱うには、相当の覚悟と自信が必要だろうが、聞けば天晴というしかない。
曲は間違いなく「My Favorite Things」なのだが、アレンジといい音響処理といい、きわめて野心的で斬新。

様々な音のレイヤーが緻密に組み合さる中に、エッジの効きまくったソロが次々と煌めき、駆ける。

その予測不能な展開にどこか心地よい酩酊感が味わえる。

ライヴで体験したら卒倒しかねないだろう。

これでまだ20歳代の半ば。

これからも目が離せない逸材である。

 


James Francies – piano, keyboards, vocals
Burniss Travis – bass
Jeremy Dutton – drums
Immanuel Wilkins – alto sax
Joel Ross – vibraphone
Mike Moreno – guitar
Bilal, Peyton, Elliot Skinner – vocals
DJ Dahi – drum programming
Francesca Dardani, Sulamit Gorski – violin
Tia Allen – viola
Marta Bagratuni – cello

<了>

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