おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック2023年7月2日『さよなら中野サンプラザで棚からひとつかみ』

番組中の曲の解説部分を書き起こしています。今回はライブ特集なので音源へのリンクはありません。 

1. SYNC OF SUMMER (CM SIZE 30sec) / 山下達郎 
2. こぬか雨 / 山下達郎 "1994/05/02 中野サンプラザ"
3. DREAMING DAY / 山下達郎 "1994/05/02 中野サンプラザ"
4. 愛を描いて-LET'S KISS THE SUN- / 山下達郎 "2013/12/24 中野サンプラザ"
5. GET BACK IN LOVE / 山下達郎 "2019/08/10 中野サンプラザ"
6. CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU / 山下達郎 "2016/02/26 中野サンプラザ"
7.ミライのテーマ / 山下達郎 "2018/10/26 中野サンプラザ"
8. おやすみ、ロージー / 山下達郎 "1989/03/02 中野サンプラザ"


中野のサンプラザ、1973年にオープンいたしまして丸50年ということになります。
本日が本当のベリー・ラスト・デイででございます。
話によりますと、本当かどうかわからないんですけど、私が最多公演数だと?違うんじゃないかと思うんですけどね。
でも長いことやってるという意味では私は長いので。
43年サンプラザやっております。
50年中、5分の4以上やってまいりましたので。
私が一番最後という感じでございます。
本当はもっと華やかな人がですね、記者会見やりながらですね、バーンと花火上げてですね、火噴いてとやらなきゃいけないんですけども、私そういうセンスじゃございませんので(笑)
しかもツアー始まったばっかりですので、だから気持ちだけという感じですけども。
昔から、それこそ40年前から、サンプラザで山下達郎のライブ、ご覧になったお客さん、たくさんいらっしゃると思いますので。
そういう方々とですね、サンプラ最後の日を楽しみたいと思っております。
そうだサンプラ最後の日だったら「さよなら中野サンプラザ特集」これで行ってみようと。
何が飛び出しますやら・・別に何も飛び出しませんけども。
「さよなら中野サンプラザで棚から一つかみ」よくわかりません(笑)

7月26日にニューシングルの発売になります。
もうテレビでCM流れております。
「Sync Of Summer」キリンの午後の紅茶のCMソングであります。
たくさん流れてておりますので、お聴きいただいておりますけれども、7月26日に発売します。
まだオンエアしちゃダメだと言われておりますのでCMサイズだけ。
「Sync Of Summer」CM30秒サイズ。
今日はそれも初オンエアーかな。よろしくお願いします。
SYNC OF SUMMER (30sec) / 山下達郎


最初に思ったのはですね、サンプラザのライブソースを集めて55分をお送りするという。
有名なところではスコーピオンズとかですね。
で始めたんですけど、全然音数が揃いませんでですね。
サンプラザだったら、何でもいいってわけじゃないので(笑)
じゃあ自分がサンプラザで見た、例えばタワー・オブ・パワーとかアル・グリーンとか、そういうのでやってみようと、なんかそれもですね。
とにかく仕事が重なっちゃって、すごく忙しいので。
じゃあ、まあしょうがないと。
全部自分の中野サンプラザでのライブソースで今日は55分行ってみたいと。
先週、先々週に引き続きましてパート3になりますが。
でも、「さようなら中野サンプラザで棚からひとつかみ」
山下達郎のライブ・ソース、サンプラザのライブソースですので全部同じ空気になっております。
いろいろと43年もやっておりますので、思い出はたくさんあるんですが。
1994年にですね、シュガーベーブのアルバム「SONGS」を再発した時に、山下達郎シングス・シュガーベイブというイベントをやりました、4日間。
その時の録音が残っておりまして何枚かCD化されております。
これもその1曲で、1994年5月2日サンプラザでのライブであります。
シュガーベーブのレパートリーで「こぬか雨」、これのライブバージョン。
1996年のシングル「スタンド・イン・ザライト」メリサ・マンチェスターとのデュオですが、これのCDシングのカップリングで発表いたしまして、その後、2011年のアルバム「RAY OF HOPE」のボーナスディスク、初回限定ボーナスディスク、得意なやつですが。これに再録いたしまして「JOY1.5」とか言って出しました。
「こぬか雨」のライブバージョンでございます。
こぬか雨 / 山下達郎 "1994/05/02 中野サンプラザ"


この時の「シングス・シュガーベイブ」は多分「JOY2」の時に1枚ものにして入れることになる予定であります。
これは、シュガーベイブが解散した後にナイアガラ・トライアングル、大瀧詠一さんと伊藤銀次さんの3人で作ったアルバムに入れてある曲のライブバージョンであります。
これも94年の5月2日の中野サンプラザでのライブレコーディング。もう30年も経ちました。
「Dreaming Day」自体は75年ですから、もうぞっとしますね(笑)。
シュガーベイブ作って今年50年ですので、あと2年もすると「SONGS」から50年。おそろしい。
DREAMING DAY / 山下達郎 "1994/05/02 中野サンプラザ"


シュガーベイブ時代からサンプラザのステージ立ったことがありますが、私がサンプラザをホームグランドにした最初は1980年5月1日。
すなわち「RIDE ON TIME」の発売日でありました。
そこの時から43年、ずっとあそこでやっております。
ですのでまあいろんな曲、そこで演奏しました。
ちょうど今週7月5日が『MOONGLOW』『GO AHEAD!』のアナログ版、それからカセットの発売でございますので、その辺から1曲。
なんですが、80年代の古いソースが全部カセットなので、カセットからリマスターした奴がちょっと音質に問題があるので、今日はもうデジタルの90年代以降の音源しかかけられません。すいません。
これ2013年の12月24日の中野のサンプラザでのPAアウトです。
先ほど2曲がちゃんとミックスしたものでですね、若干音質が落ちますが、すいません。
東京中野サンプラザでのライブの一番ラストなので、くたびれております若干(笑)
愛を描いて-LET'S KISS THE SUN- / 山下達郎 "2013/12/24 中野サンプラザ"


中野のサンプラザというのは変な設計のホールで、最初は椅子が全部プラスチックだったりして、すごいやりにくいホールだったんですけど、少しずつ改善されて、今は結構音が良くなっております。
ので、ずっと続けられたという感じであります。
私が今日最終日を担当するというので、いろんなところでメディアの記事がありますが。
私がもっとも愛したホールだとかですね、いろんなことありますけど。
本当の理由を申し上げますとですね、もっと音のいいホールがたくさんあるんですけど、何がこんなに43年もあそこでできたかというと
時間の融通がきいたんです。
私、演奏時間が長いので、本当に。10時過ぎることも多々ありましてですね。
他のホールだったら、絶対それ許されなかったんですけど、中野サンプラザだけはそれができたので、それのおかげで好き勝手にですね、80年代、90年代、長い演奏ができたという。
でもホールとしては非常に変わったホールで。
まぁ、あの今日はちょっと時間がないのであんまり細かいことはご説明できませんけども、そのうち機会があれば。


まあいろんな曲をたくさんやってきましたが。
シングルから最近のソース
2019年8月10日の中野サンプラザ「Get Back In Love」
GET BACK IN LOVE / 山下達郎 "2019/08/10 中野サンプラザ"


本当に中野サンプラザのライブソース、たくさんあるんですけども、大阪とか神奈川とかいろんなところで録っておりますので、ライブソースとしては中野100%というわけにはいきません
あのライブアルバム「JOY」なんかでも3分の1ぐらいありますけれども、それはテイクのいいヤツ悪いヤツというのを選んでやっております。
ので、今日は今までかかったことのないサンプラザでのソース。
今までいろいろカバーソングやってきましたけど、一番受けたカバーはフランキーバリの「Can't Take My Eyes Off You 」
2015年から16年のライブでご披露しました。
シングル「CHEER UP! THE SUMMER」のカップリングで、それは大阪フェスティバルホールのテイクでありますけれども、今日は同じ年のツアー、2016年2月26日の中野サンプラザでのテイクが比較的出来がいいので。
でもPAアウトです。すいません。
CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU / 山下達郎 "2016/02/26 中野サンプラザ"


もう一曲かかりますが、やっぱり新しめのやつであります。
シングル「ミライのテーマ」が出た時の、18年のツアーのこの「ミライのテーマ 」好きなんです。
アンコールの頭でやりましたが。中野サンプラザでのPAアウト
ミライのテーマ / 山下達郎 "2018/10/26 中野サンプラザ"


というわけで今日は「さよなら中野サンプラザで棚からひとつかみ」
山下達郎のライブソースで中野サンプラザで行われた演奏でお楽しみをいただきました。
今日の最後はちょっとだけ80年代にかすったヤツ。
私のライブアルバム「JOY」の最後に入っております、1989年3月2日中野サンプラザでのライブ「おやすみロージー」
「さよなら中野サンプラザ棚からひとつかみ」ご静聴ありがとうございました。
おやすみ、ロージー / 山下達郎 "1989/03/02 中野サンプラザ"