おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2023年2月19日『ウサギで棚からひとつかみ PART 2』

番組中の曲の解説部分を要約して記しています(青字部分は書き起こし)
貼り付けている音源は、オンエアされたものとは違うことが多々あります。

 

1. アップル・パップル・プリンセス / 竹内まりや "ターンテーブル" '19('81)
2. RUN LITTLE RABBIT / JOHNNY JONES SINGING with THE CATALINAS '64
3. DISCO RABBIT / BOBBY MARCHAN '77
4. RABBIT FIGHTER / T.REX "THE SLIDER" '74
5. THE RABBIT GOT THE GUN / THE DAPPS feat.ALFRED ELLIS '68
6. DE RABBIT / ERIC GALE '77
7. PETER RABBIT / THE PRESIDENTS '70
8. PETER RABBIT / DEE JAY & THE RUNAWAYS '66
9. RUNNING LIKE A RABBIT / BOB BABBITT '72
10.ラビット帽 / 浅井健一 "ナンシー" '14
11.韋駄天BUNNY / 金子マリ & バックスバニー "金子マリ & バックスバニー" '76

 

番組の方は、ようやくレコード来ましたので「ウサギで棚からひとつかみ」パート2でございます。

今回は結構マニアックな、ほとんどアナログばっかり。
CDがない、ほとんどない世界でございます。
サンソンらしいというか、ちょっと行き過ぎかもしれませんが、でもせっかくレコード手に入れたので、かけられるだけかけたいと思います。
ウサギ年なので「ウサギで棚からひとつかみ」
適当なアレでございますけども、ひとつよろしくお願いします。

で、私の曲にはウサギが一個も出てきません、全作品。
無理やり見つけました。
竹内まりやさんの1981年のシングル。
カップリングでB面でございますけども、「アップル・パップル・プリンセス」
加瀬邦彦さんの作品です。

これの歌詞の冒頭に
 「うそツキツキ 輝くツキ うさぎがいるって うそツキ」
これだけで、かけようと。
アップル・パップル・プリンセス / 竹内まりや

 

まずは、サーフィン・ホット・ロッドもの。
演奏してるのはThe Catalinasという幽霊グループ。
ブルース・ジョンストン、テリー・メルチャーら、そうしたウエスト・コーストの後のレッキングクルーと呼ばれる人たちが作った幽霊グループ。
一枚だけ「Fun Fun Fun」というアルバムが出ていて、そこに入っていて、シングル・カットもされている。
1960年代初期にアメリカでは日本製のスクーターが非常に人気があった。
それの草分けなのが富士重工、現在のスバルの「ラビット・スクーター」。
それに追随してホンダがアメリカに上陸して「スーパーカブ」を出した。
ホンダがこの「ラビット・スクーター」を追いかけるというので「Run Little Rabbit」
それをウェスト・コーストのスタジオミュージシャンが歌にするという。
RUN LITTLE RABBIT / JOHNNY JONES SINGING with THE CATALINAS


ボビー・マーシャンはニューオリンズで活躍した人。
ニューオリンズのヒューイ"ピアノ"スミスの一連の作品で歌っている。
1977年になぜかディスコものを出した。
DISCO RABBIT / BOBBY MARCHAN

 

続いてT.レックス。こういうときじゃないとマーク・ボランの曲がかけられない。
T.レックスの1974年の大ヒット・アルバム『THE SLIDER』に入ってる「RABBIT FIGHTER」
RABBIT FIGHTER / T.REX 


続いてジェームス・ブラウン関係。
JBのバンドのバンマスで有名なピー・ウィー・エリスがザ・ダップス・フィーチャリング・アルフレッド・エリス名義で1968年に出したのがこの曲。
作曲のクレジットにはJBも入ってる。
THE RABBIT GOT THE GUN / THE DAPPS feat.ALFRED ELLIS


エリック・ゲイルの1977年のソロ・アルバム『GINSENG WOMAN』に入ってる「DE RABBIT」。
プロデュースはボブ・ジェームス。スタッフの音がしている。
DE RABBIT / ERIC GALE


「うさぎ」がタイトルになっている曲で一番多いのがピーター・ラビットで、当然と言えば当然。
この曲も「ピーター・ラビット」で、演奏しているのがザ・プレジデンツ。
私、これボーカルグループだと思ってオーダーしたら、なんとインスト・バンドだった。
ケンタッキー出身のファンク・バンド6人組で、地元では有名なクラブ・バンドだそう。
1970年のシングル。
PETER RABBIT / THE PRESIDENTS


もう1曲、ピーター・ラビット。
今度はアイオアのガレージ・バンド、Dee Jay & The Runaways。
1966年のシングル「ピーター・ラビット」
PETER RABBIT / DEE JAY & THE RUNAWAYS


今度はスタジオ・ミュージシャンとして非常に有名なベーシスト、ボブ・バビット。
モータウンのファンク・ブラザーズの一員として幾多のレコーディングをこなした後に、イーストコーストに移って、そこでも素晴らしいプレイをたくさん残した。
このボブ・バビットがモータウンのスタジオ・ミュージシャンをやってる時代に1枚シングルを残している。
1972年のレコーディング
RUNNING LIKE A RABBIT / BOB BABBITT


邦楽に行ってみて、浅井健一さん。2014年のアルバム『Nancy』から。
ラビット帽 / 浅井健一 


この『ウサギで棚つか』をやろうと企画していたら、キーボードの難波君からメールが来て。
金子マリ&バックスバニーの76年のファースト・アルバムに入ってる「韋駄天Bunny」かけてくれと、直接交渉で(笑)。
これもインストで。
『ウサギで棚からひとつかみ』ご清聴ありがとうございました。
韋駄天BUNNY / 金子マリ & バックスバニー

 

<了>