おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2022年11月20日「リクエスト+棚からひとつかみ」

番組中の曲の解説部分を要約して記しています。 ネットに音源があるものは張っていますが、オンエアされたものとはヴァージョン等が異なる場合が多々あります。

 

1. CHEER UP! THE SUMMER / 山下達郎 "ソフトリー" '16
2. GREEN RIVER / CREEDENCE CLEARWATER RIVIVAL '69
3. HIDDEN TEARS / TIERRA '82
4. HOW CAN I GO ON WITHOUT YOU / COREY BLAKE '75
5. THIS IS THE NIGHT / THE KOOL GENTS '56
6. FOOTSTEPS IN THE DARK / THE ISLEY BROTHERS "GO FOR YOUR GUNS" '75
7. AQUARELA DO BRAZIL / GAL KOSTA '80
8. REBORN / 山下達郎 "ソフトリー" '17


ちょっと季節外れだが、おなじみ「CHEER UP! THE SUMMER」
CHEER UP! THE SUMMER / 山下達郎


クリーデンス・クリアウォーター・リヴィヴァル、1969年全米2位のミリオンセラー「GREEN RIVER」。
ライヴヴァージョンはこの番組で一回かけたが、スタジオ・レコーディングは初めて。
GREEN RIVER / CREEDENCE CLEARWATER RIVIVAL


ティエラにリクエスト。
ウエスト・コーストのヒスパニックのブルー・アイド・ソウルバンドで、82年のシングル・オンリーの「Hidden Tears」というの曲がある。
こんなのリクエストする人、いままでいなかった!(笑)
ウエスト・コーストの有名なヒスパニック・バンドのエルチカーノとメンバーが重複する。
これチャート入っていて、82年全米ソウル・チャート61位
しかし21歳でこのリクエストはすごい。
今のこのぐらいの年代の人でも本当に真剣に聴いてる人いるということ。たいしたものだ。
お金がかかりそうだが、でも、そうかサブスクがあるか。
HIDDEN TEARS / TIERRA


次は棚からひとつかみ。
コーリー・ブレイクはシカゴのR&Bのシンガーでシセロ・ブレイクの変名。
1975年のシングル「HOW CAN I GO ON WITHOUT YOU」は昔、20ドルくらいでボロボロだった。
これが今や500ポンド以上。この間、オークションで2500ポンド。とてもそんなお金出して買う気はしない。
そのシングルのリイシューがイギリスで出た。
もともとそんなにいい音ではなかったが、1800円ぐらいで買えたので気を良くしている。
コーリー・ブレイクはミシシッピー生まれでシカゴに移って、キャリは長いけれどヒットがほとんどない。
フィリップ・ミッチェルが書いた1975年の「HOW CAN I GO ON WITHOUT YOU」はすごくいい曲。
アレンジはトーマス・ワシントン。シカゴというよりはフィリーに近いアレンジ。
HOW CAN I GO ON WITHOUT YOU / COREY BLAKE 

 コーリー・ブレイクはシセロ・ブレイクの変名。
シセロ・ブレイクはドゥー・ワップの時代からずっとやっていて、最初にやっていたグループはクール・ジェンツ。
そこのリード・ヴォーカルだったけれど、すぐ抜けて、うろうろしていた。
ついでなので次はそのクール・ジェンツを。
シセロ・ブレイクのヴォーカルじゃないけれど、私の好きな1956年の「THIS IS THE NIGHT」。
THIS IS THE NIGHT / THE KOOL GENTS 


アイズリー・ブラザーズにリクエスト。
1975年のアルバム『GO FOR YOUR GUNS』から、シングル・カットされていないが名曲の「FOOTSTEPS IN THE DARK」。
FOOTSTEPS IN THE DARK / THE ISLEY BROTHERS


ここ数年、目に見えてブラジル音楽とか、キューバ音楽へのリクエストが増えてきてる。
そういう番組がが少なくなってきてるせいか。
『ガル・コスタが亡くなり、追悼でコンサートの最後に歌っていた「ブラジルの水彩画」を』というリクエスト。
ブラジルを代表する女性シンガーだが、先日亡くなった。
「ブラジルの水彩画」は、元々すごく古い1939年の作品。
アリ・バロッソという人が作った曲で、その後、完全にスタンダード化した。
ブラジルをたたえる大ブラジル賛歌だが、特にアメリカで非常に人気がある。
英語で歌われるやつは非常にシンプルな構成で、カバーが死ぬほどある。
ジミー・ドーシーあたりから始まってカルメン・ミランダ。それから戦後もイージーリスニングではパーシー・フェイスと、いろんな人がやっている。
ポルトガル語で歌われるバージョンは、もうちょっと音楽的に複雑な構成で、このガル・コスタももちろんそう。
1980年のガル・コスタの同名のアルバム「Aquarela do Brasil」、「ブラジルの水彩画」というタイトルだが、さすがにこの辺はアルバムは無いのでコンピのCDから。ご冥福をお祈りしつつ。
AQUARELA DO BRAZIL / GAL KOSTA


今日の最後は、だいたい3通頂くと、もう、かけちゃうという。珍しく「 REBORN」
REBORN / 山下達郎 


<了>