おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック 2021年12月5日『年忘れリクエスト大会』

達郎氏による曲の解説部分を要約して記載しています(青字部分は書き起こし)。ネットに楽曲データがあるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

1. クリスマス・イブ / 山下達郎 2021 版
2. GLORIA / THEM 
3. LOOK-KA PY PY / THE METERS
4. I DON'T WANT OUR LOVING TO DIE / THE HERD 
5. I NEVER DREAMED / THE COOKIES 
6. EVERYONE NEEDS SOMEONE TO LOVE / CLIFF RICHARD
7. SHINING FROM THE INSIDE (CM 30 Sec) / 山下達郎
8. YOU NEEDED ME / ANNE MURRAY 
9. WONDER WHY / SARAH VAUGHAN 
10. 言えなかった言葉を~2000Tの雨 (LIVE) / 山下達郎

 

番組の方は、12月に入りますと毎年『年忘れリクエスト大会』
みなさまから頂いたリクエストカードで展開する年末の、年末といいましても、人間がつくったものでございまして、あまりアレですけども。
特に、ここの2年間は、こうした割と引きこもりといいますか、外食もあまりありませんし、いつもと違いますけれども。
それでも、時間はどんどん経っていくという。

そんな中で、今年も変わらずにサンデーソングブック『年忘れリクエスト大会』
たくさん、たくさんリクエストいただきました。
ありがとうございます。

12月に入りますと、おなじみの私の「クリスマス・イブ」
今年も、そういう季節になってまいりました。
たくさん、たくさんリクエスト・カードいただきました。
今年最初の「クリスマス・イブ」
クリスマス・イブ / 山下達郎 2021 版


久しぶりにヴァン・モリソンの名唱、ゼムの「GLORIA」。
でもイギリスではヒットしておらず、アメリカで最初にチャートインしたのが1965年で93位。翌年リチャートして71位。
SHADOWS OF KNIGHTのカヴァーヴァージョンが全米10位になり、これでアメリカで有名になった。
その後ドアーズなどいろいろな人がカヴァーしているが、オリジナルが最高。
1965年で緩急あるこの演奏、この歌、パンキッシュな感じがたまらない。
GLORIA / THEM 


お次はニューオリンズから。
ザ・ミーターズ、1970年R&Bチャート11位、全米56位。
ニューオリンズ・ファンにはお馴染みの「LOOK-KA PY PY」。
LOOK-KA PY PY / THE METERS


ピーター・フランプトンが在籍していたことで知られるザ・ハード。
当時ピーターは超アイドル的人気を誇っていたが、それが嫌でバンドを抜けてハンブル・パイに。そしてソロになった。
そのザ・ハードの1968年、全英5位の「I DON'T WANT OUR LOVING TO DIE」。
邦題は「二人だけの誓い」。
I DON'T WANT OUR LOVING TO DIE / THE HERD 


1964年、ラス・タイトルマンとジェリー・ゴフィンの名作、ザ・クッキーズの「I NEVER DREAMED」。
I NEVER DREAMED / THE COOKIES 


クリフ・リチャード、1965年のアルバム『LOVE IS FOREVER』に入ってるバート・バカラックとハル・デイヴィッドのいい曲。
イギリスのアレンジなので音がいい。
イントロがはじまったと思ったら半音上がって、エンディングは半音下がって、また半音下がってという変態(笑)、すごい。
EVERYONE NEEDS SOMEONE TO LOVE / CLIFF RICHARD


TBCのCMに私の新曲が流れている。
「SHINING FROM THE INSIDE」というアカペラの英語の歌詞。
今度のアルバムに収録するのでフル・ヴァージョンのミックスは終わっているが、今日はCMサイズの30秒のヴァージョンを。
SHINING FROM THE INSIDE (CM 30 Sec) / 山下達郎


アン・マレーの最大ヒット曲にして、1978年全米NO.1の「YOU NEEDED ME」。
ランディ・グッドラムの素晴らしい曲に、アン・マレーの素晴らしいヴォーカル、素晴らしいオーケストレーション。
邦題は「辛い別れ」。
YOU NEEDED ME / ANNE MURRAY 


サラ・ヴォーンの1961年のアルバム『AFTER HOURS』は、私がすごく好きな作品。
ギターとベースとヴォーカルだけで全曲演奏されている。
シンプルだけどサラ・ヴォーンの素晴らしいヴォーカルが際立っている。
このアルバムに収録されている、1951年の映画『RICH YOUNG & PRETTY』に使われてる「WONDER WHY」。
曲を書いてるのはサミー・カーンとニコラス・ブロズキーのコンビで、私が『SEASON'S GREETINGS』でやってる「BE MY LOVE」のコンビと同じ。
WONDER WHY / SARAH VAUGHAN 


しつこくリクエスト頂きました「言えなかった言葉を」
私の1977年の「SPACY」のアルバムですけれども、今日はライブバージョンでお聴きをいただきましょう。
ファンクラブの10周年かなんかのイベントのおまけCDに入れました。
市販してないバージョンでございます。
「言えなかった言葉を」から「2000トンの雨」に弾き語りでメドレーになっておりますが、今日は時間の都合で「2000トンの雨」お時間まで。
言えなかった言葉を~2000Tの雨 (LIVE) / 山下達郎

 

<了>