おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2022年07月17日「納涼リクエスト大会」

番組中の曲の解説部分を要約して記しています。 ネットに音源があるものは張っていますが、オンエアされたものとはヴァージョン等が異なる場合があります。

1. AMAZING LOVE / KINKI-KIDS
2. BROTHER, BROTHER / CAROLE KING 
3. THE TWILIGHT / THE BAND 
4. HOUND DOG / "BIG MAMA" THORNTON 
5. A LITTLE LOVE / AURRA
6. LIKE A LOVER / SERGIO MENDEZ & BRASIL
7. 太陽の背中 / ハルナ
8. BEAUTY IN ALL / 宮里陽太 

 

各方面で、告知されていると思うが、KINKI-KIDSは今年で25周年。
25周年記念シングルを私が作曲して、KINKIの堂本剛さん、堂本光一さん、お二人の共作で詩を書いた。
7月27日発売、25周年ニューシングル「AMAZING LOVE」
AMAZING LOVE / KINKI-KIDS

 

キャロル・キングの1971年のアルバム『MUSIC』のA面の一曲め「BROTHER, BROTHER」。
バケモノ級にヒットした『TAPESTRY』(つづれ織り)の次のアルバムだが、私はは『MUSIC』の方が好き。
ドラムがないのにこのグルーヴはすごい。
BROTHER, BROTHER / CAROLE KING 

 

ザ・バンドの「THE TWILIGHT」は『NORTHERN LIGHT, SOUTHERN CROSS』、邦題『南十字星』のアウトテイク。
1976年にシングル・カットされた。
THE TWILIGHT / THE BAND 

 

映画『エルヴィス』に、子どもの頃のエルヴィスがビッグ・ママ・ソーントンの歌にノックアウトされるシーンがある。
そのビッグ・ママ・ソーントンの「HOUND DOG」にリクエスト。
彼女は体の大きな黒人女性シンガーで、ゴスペルで鍛えた喉でユニークな歌い方をする。
「HOUND DOG」はリーバー/ストーラーがプロデュースし、1953年、R&Bチャート7週間連続NO.1。
この数年後にプレスリーがカヴァーして、さらに売れた。
HOUND DOG / "BIG MAMA" THORNTON 

 

オーラはスレーヴのメンバーが独立して結成したファンク・グループ。
1982年に出したこのシングル「A LITTLE LOVE」はゴリゴリのファンクナンバーで全米ソウル・チャート36位。
A LITTLE LOVE / AURRA

 

セルジオ・メンデス&ブラジル'66の1968年のアルバム『LOOK AROUND』から「LIKE A LOVER」。
不思議なストリングス・アレンジはディック・ハザード。
LIKE A LOVER / SERGIO MENDEZ & BRASIL

 

私のツアーでコーラスを担当しているハルナさんが、7月6日にソロ・アルバム『HOMETOWN』をリリース。
佐橋佳幸さんのプロデュース、アレンジによる全10曲。
いわゆるシンガー・ソングライターでキャロル・キングとかの感じ。
私はコーラスで2曲参加している。
今日は1曲めに入ってる「太陽の背中」。私が一人でコーラスをやっている。
ハルナさんはソプラノだが、この曲はレンジが低めで、あまり上にコーラスが行くのはよくないと思った。
なので男だけのコーラスで低めにとっている。
バックのアレンジは佐橋佳幸さんで、コーラスのアレンジは私。
太陽の背中 / ハルナ

 

ツアー・メンバーのサックスプレイヤー宮里陽太さん。
4枚めのアルバム『PRECIOUS』が7月13日に発売。
この間、一緒にやっている人たちとクァルテットを編成し、メンバーは宮川純(p)、川村竜(b)、山田玲(d)、そして宮里陽太(sax)。
私、山下達郎はエグゼクティヴ・プロデューサー。
いちばん最後に入ってるピアノとのデュオで「BEAUTY IN ALL」。
BEAUTY IN ALL / 宮里陽太 


<了>