おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 10月20日「リクエスト特集」書き起こし

 

達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。 -------------------------------------

 

1. 旅のつづき / 竹内まりや
2. I THANK YOU / SAM & DAVE
3. USE ME / BILL WITHERS
4. FOR YOUR LOVE / PEACHES & HERB
5. IT'S THE SAME OLD LOVE / THE COURTSHIP
6. RECIPE(レシピ) / 山下達郎
7. HEAVENLY / JOHNNY MATHIS
8. 希望という名の光 / 山下達郎

 

竹内まりやさんのニュー・シングル「旅のつづき」

先々週10月9日発売。映画『最高の人生の見つけ方』の主題歌。映画も10月11日から絶賛公開中。

 

I THANK YOU / SAM & DAVE 


まずはサム&デイヴ。1968年、全米9位、R&Bチャート4位。
アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)、デヴィッド・ポーター(David Porter)の曲。
私は、サム&デイヴの全レパートリーの中でこれがいちばん好きかもしれません。

 

次のリクエストはビル・ウィザース。セカンド・アルバム『STILL BILL』、私がいちばん聞いたアルバムですが、このアルバムには「LEAN ON ME」というとても有名な曲が入っていて、今日は「LEAN ON ME」をかけようと思ったんですが、「LEAN ON ME」の前の曲「USE ME」にリクエストいただきました。
「USE ME」から「LEAN ON ME」に続く流れというのが、このアルバムの傑作さだという。
1972年のアルバムですから47年前ということですが、音が全く衰えない。
今さらビル・ウィザースのすごさを感じます。
1972年、全米2位。ゴールドレコード。

USE ME / BILL WITHERS


(歌詞)

君は僕を利用していたいだけなんだと仲間たちは僕に教えてくれた。
それが友としての努めだと感じて 
本当に利用されているとしたら僕の答えはこうだ 
利用されることがこんなに気持ちいいものなら 他の連中にも教えてやりたい
僕を利用し続けてくれ 君が僕を使い果たすまでずっと

どMの歌です。
この次が「LEAN ON ME」ですから、「僕を頼って」と。名作アルバムです。
ジェイムズ・ギャドソン、当時ビル・ウィザースのバッキングバンドでした。
ジェイムズ・ギャドソン、メルヴィン・ダンラップ、素晴らしい演奏です。
余談ですが、この曲の途中でドラムと歌だけが残るんですが、リマスターされたCDで聞くとベースが入ってます。それをカットしている残響が残っている。それがCDだとわかるという。なるほど、そういう具合に作ったんだと。久しぶりに聞くと、そういうことがわかりました。

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先々週の放送でエド・タウンゼントの「FOR YOUR LOVE」をおかけしまして、竹内まりやさんのアルバム『TURNTABLE』に入ってるやつですが、僕らがやっているのは1967年のピーチズ&ハーブのヴァージョンをもとにしていると申し上げましたら、案の定、そのリクエストが。
ピーチズ&ハーブは黒人男女デュオ。1967年、全米20位、R&Bチャート4位。
我々の世代は、こちらの方がおなじみです。
「あなたの愛のためならどこにでも行くし何でもする」という熱烈なラヴソングです。

FOR YOUR LOVE / PEACHES & HERB 

 

次のコートシップはニュージャージーの三人組の黒人ヴォーカル・グループですが、ジェリー・ロスが、私の好きなフィリーのプロデューサー、ジェリー・ロスがトム・ベルを誘って、「モータウンへ行ってシュープリームスのアレンジしないか」と。

トム・ペルが乗って、コートシップを連れて行って、モータウンのタムラ・レーベルでシングルを出しましたが全く当たらずで、結局、シュープリームスの話も立ち消えになったというジェリー・ロスのインタビューがあります。

もう一曲録っているんですが、それはモータウンではなくてグレイズというマイアミのレーベルから出ました。

でも曲は素晴らしくて、トム・ベルがアレンジして、曲を書いてるのがゲイリー・ナイトとジーン・アレンという、話すと長くなりますが、ソウルの名曲をたくさん書いてるコンビです。この二人のプロデュースが、ジェリー・ロスの助力によってプロデュースされて、アレンジがトム・ベル。

録音は明らかにシグマです。フィリーの音です。プロモのシングルだけステレオだというストレンジなもの。

ゲイリー・ナイトという人はコニー・フランシスの「ヴァケイション」なんかを作ってまして、ジーン・アレンは「ミスター・ロンリー」、ボビー・ヴィントンですね、レターメンでも有名ですが、ジェットストリームの、その作家です。

 IT'S THE SAME OLD LOVE / THE COURTSHIP 

 

 いよいよ、10月20日、本日から、TBS系の日曜劇場で放送を開始します木村拓哉さん主演のドラマ『グランメゾン東京』。

この主題歌を山下達郎が担当しています。木村拓哉さんがフランス料理のシェフに扮して、大人の青春のヒューマンストーリーです。

ですので、料理関係の素材で「RECIPE(レシピ)」というタイトルで曲をつくりました。

RECIPE(レシピ) / 山下達郎

 

ジョニー・マティスの1959年の同名のアルバム『HEAVENLY』は、ジョニー・マティスの全てのアルバムの中でいちばん売れました。
全米NO.1を5週間続けてプラチナ・ディスクになりました。
300週間くらいチャートインしました。
ジョニー・マティスの代表的なアルバムのタイトル・ソングです。
まだバート・バカラックの初期の作品で、まだハル・デヴィッドと組む前。オーソドックスなこういう感じでつくってました。

HEAVENLY / JOHNNY MATHIS

 

「 最近仕事がうまくいかなくて落ち込んで、夜も眠れないこともありましたが、先週の「希望という名の光」を聞いて少し元気が出ました」というお便りを受けて。

希望という名の光 / 山下達郎

 

<この項>おわり