おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック 2020年10月25日「山下達郎で棚からひとつかみ」書き起こし

オンエアされた曲に関する達郎氏のコメントを書き起こしています(一部要約あり)。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。リンクを張っている音源は、オンエアされた音源とは異なることが多々あります。

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1. BOMBER / 山下達郎 "オーパス" "ゴー・アヘッド" '78
2. マーマレイド・グッドバイ / 山下達郎 "僕の中の少年" '88 
3. 世界の果てまで / 山下達郎 "14/10/10 名古屋ボトムライン"
4. エンドレス・ゲーム / 山下達郎 "16/04/20 岩手県民会館"
5. アンブレラ / 山下達郎 "スペイシー" '77
6. 僕の中の少年 / 山下達郎 "僕の中の少年" 


先週は「ドゥー・ワップ特集」、先々週は「スイート・ソウル特集」
だいぶサンデーソングブック本来のプログラムに戻ってまいりました。
最近、メールで頂きますと、私自身の曲にですね、すごくたくさんリクエストいただくことが多いので、じゃ、たまには「山下達郎で棚からひとつかみ」いってみようと、先週、申し上げましたら、いつもよりも圧倒的な数がきましてですね(笑)
やっぱり洋楽のリスナーの方が、全体的に少なくなってきてんのかなって、実感がちょっと致します。
ま、オタクの番組なのでですね、そういうアレなんですけども。
でも、こんなに、ハガキの時代からもそうですけど、昔は自分の特集でやろうとしますとですね、「そんなのやんなくていいから、洋楽かけろ」と、そういうお客さんが多かったんですけど。
これだけリクエストが来て、なんかうれしい、感動っていうか「ううっ」感じでございますね。
ありがたいことでございまして。
ですけども、とにかく、とんでもない数いただきましてですね(笑)
多くは、ひとり一曲というですね。
ばらけてる、なんていうもんじゃ、ありませんで。
読んで選曲するだけでも、頭が悩みまくりまして。
最近はライヴバージョンというご所望も、たくさんいただきまして。
今年の前半はライブバージョンをたくさんお聴きをいただいておりますので、もっとかけろ!とそういうお気持ちはわかりますけども。
ライヴバージョンは必然的にレコードよりも長くなるんですね。
ですので、曲数があんまり、かかりませんので。
こんだけ、頂きまして、リクエストにお応えしましてもですね、焼け石に水と言いましょうかですね、かけてもかけても間に合わない。
ブツブツ言っておりますけども、ありがとうございます。
てなわけで、久しぶりに「山下達郎で棚からひとつかみ」
全曲私のレパートリーで、ライヴ交えつつ。
あとは11月25日に、ようやく発売になります、86年の「ポケットミュージック」88年の「僕の中の少年」のお知らせを交えつつ、今日は山下達郎オンリーでいってみます。

リクエストをいただいた「BOMBER」というのはですね、ライブでずいぶんやってますけども。
私の全レパートリーの中でもレコードがライブに匹敵するというですね、そういうヴージョンであります。
ですので、78年ですけども、今聴いてもですね、それなりの普遍性があるトラックであります。自負しております。
25歳のときです、私(笑)

BOMBER / 山下達郎



マーマレイド・グッドバイ / 山下達郎

まずは、ようやくリマスター終わりました。11月25日に再発されます、私の1988年のアルバム「僕の中の少年」
「Go Ahead」から10年たちました。「ボンバー」から10年目の曲であります。
その中に入っている「マーマレイド・グッドバイ」
なぜか今日ですね、メールでリクエストくださいました、圧倒的多数がですね、なぜか「マーマレイド・グッドバイ」なんですよね(笑)
どうしてかわからない。

ライヴヴァージョンでというリクエストもたくさんあるんですけど、
「マーマレイド・グッドバイ」はライブでやったことがありません。
非常に演奏難易度の高い曲で、何度も練習したんですけど、結局、青山君の時代から何度も練習して、もう結局満足する出来になりませんで、未だに一度もやったことがありません。
非常に難しい曲であります(笑)
ですので、これも「BOMBER」と同じで、レコード・バージョンがライブを凌駕しているという曲の少ないものでございます。

 

メールは「マーマレイド・グッドバイ」が圧倒的多数だったんですが、ハガキの方はですね、こちらは「世界の果てまで」を、めちゃくちゃ頂いてまして(笑)
へぇ~っていう感じでありますが。
こんなに多いのは、珍しいという感じであります。

「世界の果てまで」は私の全作品の中でもシングルカットして最も売れなかったシングルの一つでございまして(笑)
それが四半世紀たってからですね、こんなにリクエストカードいただく。
複雑な気持ちでございますが。

ライヴヴァージョンのご所望がすごく多いんですけども、ちょっと今、仕事忙しくてですね、曲書いたり、詩の打合せとかしておりますので、新しい音源を引っ張り出す余裕がございません。
今まで、人生で「世界の果てまで」やったのはですね、2014年の、いわゆるマニアック・ツアーというですね、ヒット曲をぜんぜんやらないツアー、これでやったっきりで、ありまして。
このときに、千秋楽おわったあとに、名古屋のライブハウス、ボトムラインで演奏しまして。
その演奏が比較的いいので、今日もをれをお聴きをいただきます。
2014年10月10日。いつものようにP.A.OUT。

世界の果てまで / 山下達郎 "14/10/10 名古屋ボトムライン

オートハープの出だしがちょっと間違えていますね。いいんです、歌がまぁまぁだから(笑)

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多かったリクエストが「エンドレス・ゲーム」。
季節柄ですね。秋の。
ライヴヴァージョンは今年かけていません。2018年にかけて、そのあと全然かかっておりません。2年半ぶりくらい。
パフォーマンス2015-2016年の千秋楽、岩手県民会館、16年4月20日のライヴ。私の90年のシングル。

エンドレス・ゲーム / 山下達郎 "16/04/20 岩手県民会館


たった一通ですが、変わったリクエスト。
1977年のアルバム『SPACY』に収められています「アンブレラ」
私が24歳のときのセカンド・アルバムから。

アンブレラ / 山下達郎


これもライヴでやったこと一度もありませんし、サンデー・ソングブックでかけたのも初めてですね。


今日はこのへんで。
ほんとに、たくさん残ってしまいました。
来週も続けていきます。「秋の山下達郎で棚からひとつかみ」
今日の最後はですね、リマスター盤の「僕の中の少年」から、タイトルソングをお聴きをいただきます。
何年かぶりに、かけますが。
ライヴヴァージョンをというご所望がたくさんあるんですけども、この「僕の中の少年」ができたとき、1回ライヴでやりましたが、それはテープをバックにですね、ドラムとキーボードと自分のアコギだけでやったので。
全然、聴いてて面白くない。すいません(笑)
でも、ちゃんとしたリズムセクションではたぶん演奏が不可能だという。
この時代は、そういう作品がすごく多いんですが。
レコードの中だけの世界、インナー・ワールドという感じでございます。

僕の中の少年 / 山下達郎

 

今日は、山下達郎で棚からひとつかみでした。来週もお楽しみに。

 <了>