達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。
-----------------------------------
1. 明日の私 / 竹内まりや '94
2. WAIT TIL' MY BOBBY GETS HOME / DARLENE LOVE '63
3. GRADUATION DAY / THE BEACH BOYS '64
4. FIRST ROSE OF SPRING / WILLIE NELSON '20
5. ヒゲのテーマ / たかしまあきひこと エレクトリック・シェーバーズ '80
6. DO ME / TEDDY PENDERGRASS '79
7. COME NEXT SPRING / SCOTT WALKER '68
8. 蒼氓 / 山下達郎 '88
とりあえず年度末でございます。
今日は『棚からひとつかみ+リクエスト』
なるべく、今の世情にかんがみて、優しい感じで。明るい感じで。
この季節になりますとリクエストいただきますのは、竹内まりやさんの「明日の私」
地方から上京して就職にくる女の子の歌でございます。
今年は、就職もウィルス騒ぎでいろいろと大変でございますけれど、それに負けないで、がんばってください。
明日の私 / 竹内まりや '94
WAIT TIL' MY BOBBY GETS HOME / DARLENE LOVE '63
まずはダーレン・ラヴ。
フィル・スペクターのプロデュースの1963年、全米26位。
ダーレン・ラヴはブロッサムズというスタジオ・コーラス・グループのリード・シンガー。
今の若い方にはマライア・キャリーでおなじみの「CHRISTMAS(BABY PLEASE COME HOME)」のオリジナル・ヴァージョンを歌った人です。
スタジオ・セッション・グループという影に隠れて一般的な知名度はありませんけれど、素晴らしい歌唱力を持った人です。この人の名義で。
フィル・スペクターのプロダクションではクリスタルズとかゴースト・シンガーもやっていましたが、これはダーレン・ラヴ、自分の名前でリリースしました63年のヒットソング。
ジェフ・バリーとエリー・グリニッチの作品です。
次のリクエストは、ビーチボーイズの「GRADUATION DAY」
今年は卒業式が中止とか、親御さんが参加できないとか、いろいろ残念な日々ですけれど、せめて音楽の世界だけでも卒業式の歌を。
もともとはフォー・フレッシュメンのレコーディングですが、フォー・フレッシュメン・フリークのブライアンがビーチボーイズでカヴァーしました。
1964年全米NO.1になったアルバム『THE BEACH BOYS CONCERT』に入っています。
GRADUATION DAY / THE BEACH BOYS '64
最後に「DAY」と遠くで聞こえるのはドラムスのデニス・ウィルソンの声です。それがシャレになっています。アメリカがいちばん豊かだった時代の空気が満載でございます。
スポンサーリンク
春の曲をかけようと思いましたが、春の特集は何度もやってるので、ネタが途切れてしまったので、今日は寝技で最新新譜をお届けします。
ウィリー・ネルソンが新しいアルバムを出す予定だったんですが、4月の予定がウイルス騒ぎで7月に延期になりました。
先行シングルがもう出てまして、我々の時代みたいにレコードやCDじゃなくて、配信、ダウンロードです。
アルバムのタイトル・ソングで「FIRST ROSE OF SPRING」。
春の最初の薔薇という素敵なタイトルの曲でございます
。最近こういう歌が来るんですよ、歳のせいか(笑)。
こないだのトビー・キースとか来る歳になってしまいました。でもウィリー・ネルソン70枚目のアルバムだそうです。
FIRST ROSE OF SPRING / WILLIE NELSON '20
何事にも動じない声ですね、本当に。
スポンサーリンク
報道によりますと、志村けんさんがコロナにかかって入院されているという情報が流れております。
志村けんさんは、私、ちょっとだけでも知己を得ております。
私が一番好きなコメディアンの方であります。
25年くらい前はですね、飲み屋が同じで、よく話させていただきまして。
対談もさせて頂いたこともあります。
くれぐれも、陰ながらですけれども、お大事に。回復をお待ち申し上げております。
志村けんの応援で1曲。
志村けんさんといえば「全員集合」でですね「ヒゲダンス」という大ヒットしたネタがございます。
このときに演奏されておりました「ヒゲのテーマ」。
これは、たかしまあきひこさん、「全員集合」の音楽を担当されていた方ですけれども、この方がレコード化しまして。
エレクトリック・シェーバーズ。80年にレコード化しました。
実はこれ、その1年前、79年のテディ・ペンダーグラスのアルバムで「Do Me」という曲がありますけれども、これのカバーであります。
ここのインスト部分を「ヒゲダンス」のダンスミュージックとして使ったというものなので、まずは、「ヒゲのテーマ」
ヒゲのテーマ / たかしまあきひこと エレクトリック・シェーバーズ '80
それでは、オリジナルバージョン。
79年のテディ・ペンダーグラスのアルバムから。
DO ME / TEDDY PENDERGRASS '79
今はR&Bブームでですね、この曲ももてはやされておりますけれども、当時は日本盤のテディ・ペンダーグラスのアルバム、700枚しか売れませんでした(笑)
時代は変わるものでございます。
志村さん、ご快癒を心よりお祈り申し上げております。
「志村魂」さんざん観させていただきましたが、また拝見させてください。
こういうときはスコット・ウォーカー。
スコット・ウォーカーとウォーカー・ブラザーズの特集をもう1週やろうと思ってますが、このウイルス騒ぎで二の足を踏んでいます。
そんななかでリクエストいただきました。スコット・ウォーカーのソロ・セカンド・アルバム1968年の「SCOTT 2」に入っています。
もともとはトニー・ベネットの1956年の同名の映画の主題歌ですが、これをでスコット・ウォーカーがカバーしまして、僕らはトニー・ベネットがオリジナルなんて全く知りません。スコット・ウォーカーでこの曲を知りました。
希望に満ちた1曲。「COME NEXT SPRING」春来たりなば。
COME NEXT SPRING / SCOTT WALKER '68
というわけで今日の最後は、おなじみ「蒼氓」。
蒼氓 / 山下達郎 '88
<この項おわり>