達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。
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1. 旅のつづき / 竹内まりや
2. CRUEL TO BE KIND / NICK LOWE
3. SEE SEE RIDER / THE ANIMALS
4. I'LL TOUCH A STAR / TERRY STAFFORD
5. I JUST CAN'T HELP BELIEVING / B.J.THOMAS
6. DAY AFTER DAY / THE REFLECTIONS
7. ON THE REAL SIDE / LARRY SAUNDERS
8. 蒼氓 / 山下達郎
皆さまのリクエストカード、たくさん頂きましたので、それを行きつつ、それから私のレコード棚から追加しつつ『リクエスト+棚からひとつかみ』
先週に続きまして、今週も。一段落するまでは。
で、竹内まりやニューシングル、10月9日発売でございます。
10月11日から全国公開、映画『最高の人生の見つけ方』
主演、吉永小百合さん、天海祐希さん。
これの主題歌でございます「旅のつづき」
「CRUEL TO BE KIND」
まずはニック・ロウ。日本ではたいへん人気があります。その中でもとりわけ人気曲。私の友人でニック・ロウのフリークがいまして。
1979年、全英全米ともに12位。「CRUEL TO BE KIND」
最近はちょっと間違えると三遊亭円丈さんの「恋のホワン・ホワン」のカバーほうが有名だったりしますけど(笑)でもいいサウンドです。
リクエストはがきに、アニマルズの「SEE SEE RIDER」お願いします、とこれだけ。
いいです。1966年、全米10位。でもイギリスではヒットしていないんです。珍しい。
僕がいちばん好きな時代のアニマルズ。「SEE SEE RIDER」
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次は珍しいリクエスト、テリー・スタッフォード。
テキサス生まれのエルヴィスのそっくりさんの歌い手で、「SUSPICION」という大ヒット曲がありますが、いわゆるワンヒット・ワンダーで、ほかにビルボード・チャートに入ったのはこの曲だけです。いわゆるセカンド・ヒットです。全米25位。1964年の「I'LL TOUCH A STAR」。大ヒットの「SUSPICION」で使われたオルガンがそのまま使われております。大事なことです。「I'LL TOUCH A STAR」
次のリクエストはB.J.トーマス。
先程のテリー・スタッフォードはテキサス生まれでしたが、B.J.トーマスもテキサス出身の人です。
私の大好きなB.J.トーマス。1970年、全米9位。バリー・マン、シンシア・ワイルの名作。「I JUST CAN'T HELP BELIEVING」
次のリクエストはザ・リフレクションズ「DAY AFTER DAY」
ちゃんとソウルチャートに入ってますからね。1976年、全米ソウル・チャート37位。
ザ・リフレクションズはニューヨークの黒人4人組のヴォーカル・グループ。もともとゴスペル・グループから出てきたので歌唱力が素晴らしいです。
1975年に出たアルバム『LOVE ON DELIVERY』は昔は本当に高くてレアな高額商品だったんですが、今はCD化されて誰でも手に入れることができる便利な世の中になりました。
そこからのシングルカットです、「DAY AFTER DAY」
プロデュースはJ.R.ベイリー(J.R. Bailey)とケン・ウィリアムス(Ken Williams)とジェローム・ギャスパー(Jerome Gasper)、アレンジはバート・デコトー(Bert DeCoteaux)。素晴らしい一曲。「DAY AFTER DAY」
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今日ただひとつの「棚つか」。ラリー・サンダース。
盲目の黒人シンガーですが、いろんなところでレコーディングしています。
マッスル・ショールズでもアルバムを出しています。
今日は私の大好きなニュー・ジャージーもので、Stang All Platinum のサブレーベルでTurboというのがありますが、そこから1974年にリリースしましたシングル。
先週お聞きいただいたリトル・ドゥーリーの曲を書いていますトミー・キースが、今回は曲、プロデュース、アレンジも手掛けています「ON THE REAL SIDE」
いつも申し上げていますが、ニュー・ジャージーのStang All Platinumレーベルというのは音が悪いんです。できるだけ補正してオンエアします。
声がこもっている感じがなんとも言えません。
昔NHKでやってたころは、口癖で「レコードは音じゃありません。グルーブです」と。
でも不思議なもので、ものすごく音がいいレコードでも全然グルーブを感じなかったり、悲惨なくらい音が悪くても、ガッツがあるというか、不思議ですね音楽は。
リクエストで「小生の人生のテーマソングです」と。「蒼氓」
<了>