おとのほそみち

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山下達郎サンデーソングブック 3月24日「竹内まりや『PORTRAIT』特集」

 達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 

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 ティム・バートン監督のディズニー「ダンボ」の実写映画。
これの日本版のエンドタイトル「ベイビー・マイン」を竹内まりやさんが担当しております。
今回、日本語版は竹内まりやさん自らが、歌詞の翻訳監修を手掛けております。
私もバッキング・コーラスをやっております。
オリジナルサウンドトラックは4月5日発売ですけれども「ベイビー・マイン」は先行配信中です。
今週公開になりますので、今日もお聴きを頂きたいと思います。

1. BABY MINE / 竹内まりや

ベイビー・マイン

ベイビー・マイン

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今週の27日に、竹内まりやさんのRCA時代のアルバム、5枚のリマスター盤の最後になります「PORTRAIT」がリマスター、ボーナストラック付きで発売になります。
このアルバム、私結構、深くかかわっております。
ここんとこ、RCAのカタログ、いつも(番組の)頭に1曲とかお尻に1曲とかでやって参りましたので、この5枚目は特集してみようかと。
そのあと休業しまして84年に出します「VARIETY」とこの「PORTRAIT」は対になっています。そういう性格のアルバムです。

2. ラスト・トレイン / 竹内まりや

ラスト・トレイン

ラスト・トレイン

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 1曲目に入っております私の曲です。
作詞:大貫妙子、作曲:山下達郎。アレンジも私。
ギターのイントロは私で間奏が松浦善博さん。青山純のドラム、伊藤広規のベース、中西康晴さんのキーボード。要するに「VARIETY」に入っております「アンフィシアターの夜」と全く同じメンツですね。その延長です。ロックンロールで始まりました。

 

2曲目に入っておりますのが、これも珍しい作詞が竹内まりや、作曲が伊藤銀次さん。アレンジも伊藤銀次さんで、デュエットをやっております。
銀次もまりやもリバプール・マニアですので、そうしたイギリス系の曲を作ってデュエットしようと。ピーター&ゴードンみたいな感じですね。
3. CRYING ALL NIGHT LONG / 竹内まりや

Crying All Night Long

Crying All Night Long

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 ドラムス上原裕、ベース伊藤広規。このコンビも僕のレコーディングでよく出てきます。
ギターが村松邦男さんで、カッティングが素敵です。
そういえば、今月号の「ギターマガジン」は「カッティング特集」で、私も取り上げて頂いておりますけど、村松君のシュガーベイブに対する曲の解説がとってもおもしろい。ぜひご一読ください。シュガーベイブの「ソングス」の全曲解説が村松君やってます。とってもおもしろい(笑)

 

このアルバムは、なかなか曲が色とりどりで。全部かけられないのが、もったいないんですけれども。
3曲目の林哲司さんの「ブラックボード先生」、4曲目の私が一人で全部演奏しております「悲しきNight & Day」、このへんも捨てがたいんですが、このアルバムでベストトラックだと思っておりますのがA面の5曲目に入っております「僕の街へ」。
作詞:竹内まりや、作曲:林哲司。詞曲とも素晴らしい1曲。休業の直前で、その頃の心情がよく出ています。
4. 僕の街へ / 竹内まりや

僕の街へ

僕の街へ

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A面の最後、6曲目に入っております、大貫妙子さん作詞・作曲。バカラック調の1曲です。当時たいへん人気の高かった1曲です。
5. 雨に消えたさよなら / 竹内まりや

雨に消えた さよなら

雨に消えた さよなら

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 アレンジは乾裕樹さん。乾さんは、こうした1960年代のポップスに非常に造詣の深い人で、私もストリングスアレンジで、例えば「Your Eyes」とか、フランク永井さんに書いた曲とか、乾さんに、ずいぶんお世話になりました。
残念ながらお亡くなりになってしまいましたけれども、すばらしいアレンジメントです。
これも上原裕、伊藤広規村松邦男、サックスが土岐さん。土岐英史さん、まだ若いのでエッジがたってます。

 

アナログB面にいきますと、1曲目は「リンダ」。アン・ルイスさんに書き下ろし提供した曲のセルフカバーです。
この「リンダ」はRCAでのバージョンでして、後に「Impressions」に入る分は、これの更にリテイクです。契約上の問題で、これが使えなかったので。甲乙つけがたいんですけども。私は、こっちのテイクの方がちょっと一日の長があると言いましょうか....お気に入りのテイクです。
私とドラムの野口明彦さん、ベースの伊藤広規の3人で演奏したテイクです。
私もまだ28ですので(笑)裏声がよく出ております。今はもうこんなには出ません(笑)
6. リンダ / 竹内まりや

リンダ

リンダ

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このアルバムからは2枚シングルが切られています。
1枚は「イチゴの誘惑」。松本隆さん作詞、林哲司さん作曲という1曲。
もう1枚が本人の作詞作曲で、久しぶりにセンチメンタルシティーロマンスとコラボしました「Natalie」。これもCMでだいぶ流れました。
7. NATALIE / 竹内まりや

Natalie

Natalie

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私、このアルバム2曲書き下ろしております。そのうちの1曲がさきほどの「ラスト・トレイン」で、もう1曲が「ウエイトレス」。トロピカルムードの1曲で、自分で結構気に入ってるんで、かけちゃいます(笑)
8. ウエイトレス / 竹内まりや

ウエイトレス

ウエイトレス

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というわけで竹内まりやRCA時代の「PORTRAIT」最後はアナログB面の最後に入っております、留学時代の小さな公園を歌にした1曲。安部恭弘さんの曲で、これも素晴らしい作品です。
9. ポートレイト~ローレンス・パークの思い出~ / 竹内まりや

PORTRAIT

PORTRAIT

 

(了)