ロニー・ダイソンは、1950年ワシントンDC生まれ、ニューヨークのブルックリン育ち。
教会の聖歌隊で歌っていた。
18歳の時、ブロードウェイで上演されたミュージカル『ヘア』の主役の座を射止め、1968年にでデビュー。
フィフス・ディメンションのヴァージョンで有名な「アクエリアス」を、『ヘア』の舞台で歌っていたのは、ロニー・ダイソンである。
1970年、初のアルバム「(If You Let Me Make Love to You Then) Why Can't I Touch You?」をリリース。
ミュージカル出演で、すでに顔と名前と声が知られていたこともあってか、全米R&Bチャート12位を記録。
同タイトルのシングルは全米R&Bチャート9位というヒットになった。
これもまた、彼が出演したミュージカル『Salvation』で歌われた曲である。
ここで紹介するアルバム『Love in All Flavors』は1977年リリースの4作目。
ここからシングルされた「Ain't Nothing Wrong」は、全米R&Bチャー77位と振るわなかったが、彼の艶のある声が堪能できる名曲だと思う。
彼は1983年までに合計7枚のアルバムをリリースするが、1990年、心不全のため40歳という若さで、死去した。
<了>