おとのほそみち

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桑田佳祐 ソロ初配信ライヴ セットリスト 2021.3.7

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2021年3月7日。

サザンオールスターズの桑田佳祐さんが、ソロとしては初めての配信ライブを行った。

場所は東京・青山のBlue Note Tokyo。

ジャズ、R&Bを中心に、本格派のミュージシャンがパフォーマンスする場として名高い。

桑田さんは、一人の音楽ファンとして何度もここで有名ジャズミュージシャンの演奏を味わってきたそうで、自分もライヴをやるのが憧れだったらしい。

今回のステージでの選曲は、当然、桑田さんのソロ、もしくはKUWATA BAND作品からのセレクトが中心だった。

本編最後の「スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)」「真夜中のダンディー」などは、多くのファンが待ち望んでいた曲だろう。

一方で、なかなか渋いカヴァーも印象的だった。

まず、スタートがティン・パン・アレーの「ソバカスのある少女」で、ちょっとびっくり。

彼らの代表曲のひとつで、詞は松本隆さん、曲は鈴木茂さん。1975年の作品である。

そして浅川マキさんの「かもめ」(1969年)

加藤登紀子さんと長谷川きよしさんの「灰色の瞳」(1974年)
アルゼンチンのケーナ奏者・ウニャ・ラモスの曲で、日本語詞は加藤さん。

アンコールでは沢田研二さんの「君をのせて」(1971年)
詞は岩谷時子さん、曲は宮川泰さん。

まさに昭和の曲が並んだ。

いわゆる大ヒット曲はないが、後世に語り継がれている名曲ばかりである。

洋楽のカヴァーは1曲だけで、ドクター・ジョンの「Iko Iko」(アイコアイコと読みます)
これも70年代の作品。

ドクター・ジョンは来日公演をBlue Note Tokyoで行っているし、いろんなミュージシャンによって、幾度となくここでカヴァーされているはずだ。

そんなミュージシャンへのリスペクトを込めて、桑田さんはこの曲を選んだのかもしれない。

このステージ、DVD化されないかなあ。

 

■セットリスト
1.ソバカスのある少女
2.孤独の太陽
3.若い広場
4.DEAR MY FRIEND
5.こんな僕で良かったら
6.愛のささくれ~Nobody loves me
7.簪 / かんざし
8.SO WHAT ?
9.東京ジプシー・ローズ
10.グッバイ・ワルツ
11.月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)
12.かもめ
13.灰色の瞳
14.東京
15.SMILE~晴れ渡る空のように~
16.明日へのマーチ
17.大河の一滴
18.スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)
19.真夜中のダンディー

ENCORE
1〜2.Iko Iko〜ヨシ子さん
3〜4.君をのせて〜悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)
5.明日晴れるかな

 

ドクター・ジョンの「Iko Iko」を張っておく。彼は2019年に帰らぬ人となった。


Dr. John & The Nite Trippers | Iko Iko | Jam Cruise 14

<了>