1959年生まれだから、今年で62歳。
ストレイ・キャッツのフロントマンとしてデビューしたのが1981年だから、キャリア40年。
脇見もふらずひたすらロカビリーひと筋というのが、とてつもなくカッコいい。
ここ数年は耳の不調に悩まされているそうで、それがどう克服されたのか確認できていないのだが、ここにソロアルバムがリリースされたのだから、何をおいても喜ばしい。
2014年の『ロカビリー・ライオット』以来7年ぶりで、プロデュースはチープ・トリックを手掛けているジュリアン・レイモンド。
セッツァーの生まれ故郷でもあるミネアポリスと、ナッシュビルでレコーディングされたそうだ。
ジャケットからも分かる通り、基調になっているのは、もちろん疾走感のあるロカビリー。
一方でカントリー調やボサノバぽい曲も配置されていて、緩急があって飽きさせない。
還暦過ぎても若い!
のは確かなのだけれど、やはりキャリアを重ねた分だけの威圧感というか迫力というか、ミドル級のベテランボクサーが繰り出すボディブローのような凄みがあるのも確か。
いつかまた日本で見たい。できれば小さめのハコで。
<了>