スムース・オペレーター / アーロン・ヘイク&ロマンティック・ジャズ・トリオ
アーロン・ハイクは、1961年シアトル生まれ、現在ニューヨーク在住のサックスプレイヤー。
自身のリーダー作は数少ないが、ポピュラーやロックアーチストへの数多くの客演で知られる。
チャカ・カーン、バーブラ・ストライサンド、ポール・サイモン、アレサ・フランクリン、フランク・シナトラ、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、カーリー・サイモン.....と上げていけばきりがない。
そんな彼の2021年のリーダー作は、ポップスの名曲集のカヴァー集。
2009年に同じコンセプトのアルバムを出しているので、これが第二弾ということなる。
今回取りあげているのは、ボズ・スキャッグス、シカゴ、ボビー・コールドウェル、シャーデーなどAORの名曲たちで、有無を言わせぬコテコテの選曲(笑
メロディの優れた曲ばかりだし、アーロンの奏でる音はハートウォームで耳馴染みがよく、聴いていてたいへん心地良い。
リズム隊は、ピアニストであるジョン・ディ・マルティーノが率いるロマンティック・ジャズ・トリオで、この人もビートルズのカヴァーなどをリリースしている。
リリカルで品のある音を奏でる人だ。
アルバム全体の印象としては、ムードミュージック的ではあるけれど、それでもソロになるとジャズテイストがぐっと前に出てきて、耳を奪われる瞬間がたびたびある。
優しく流麗なサックスが聞きたいなー、というときに格好の一枚。
【収録曲】
1.スムース・オペレーター
2.ケアレス・ウィスパー
3.風のシルエット
4.ルック・オブ・ラブ
5.フラジャイル
6.素直になれなくて
7.ヒム
8.シモン
9.君に想いを
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<了>