ゆったりと語り合うようなコク深いアンサンブル
横山和明のドラム、佐瀬悠輔のトランペット、馬場孝喜のギター、米木康志のベースという、世代の異なる4人でのカルテット。
このメンバーでは初の録音で、配信限定でのリリースとのこと。
NHKの「JAZZ TONIGHT」で紹介されていて知ったのだが、これがなかなか聴き応えがあった
ミッシェル・ペトルチアーニ、ミルトン・ナシメント、チャーリー・ヘイデン、ホレス・シルバー、カーラ・ブレイらの曲を採り上げていて、いずれも滋味深い佳曲。
配信元のインフォによれば、
「下北沢のジャズバーno room for squaresを貸し切り、それぞれの楽器にマイクを一本ずつ。モニターは使わず、かつての名盤のように録音された」
とのこと。
なるほど、どこかアットホームで自然体な印象があるのはそのせいか。
アンサンブルは、丁々発止の演奏で火花を散らす、という感じではなく、ゆったりと語り合うような印象。
音数が少なめで、適度な間があるのが、心地よい。
個人的にはホレス・シルバー「Peace」に耳を奪われた。
オリジナルはトランペットが高らかにメロディを歌い上げる名曲。
このカルテットにも腕利きのペットがいるにもかかわらず、ギターとベースのデュオでやってしまう。
これが絶品。
Spotifyなどで聞けるので、ぜひチェックを。
1. Rachid / Michel Petrucciani
2. Sing Me Softly of the Blues / Carla Bley
3. Vera Cruz / Milton Nascimento
4. Nightfall / Charlie Haden
5. #2 / Yusuke Sase
6. Peace / Horace Silver
7. 練馬〜新宿〜宇宙 / Takayoshi Baba
<了>
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