トランペットとピアノを自在に弾きこなす“二刀流”、曽根麻央の4年ぶりのニューアルバム。
バークリー音楽大学の修士課程を首席で卒業し、在学中からの活動が注目されてきた逸材で、日本の次世代ジャズのリーダー的存在でもある。
ジャズジャーナリストの大御所で2019年に他界した児山紀芳氏が、彼を非常に高く評価し応援していたことが印象に残っている。
今回の作品は、バークリー音楽大学留学時の盟友井上銘(g)、山本連(b)、木村紘(dr)等と作り上げたバンドサウンド。
曲展開のアイデアが豊富で、各メンバーの緩急自在の演奏も見事。
曽根のピアノ、ペットの才気のきらめきはもちろんだが、ベース、ドラムも演奏を下支えして駆動させるというよりは、ペットやギターと同じレベルで空間に音が放たれ、アンサンブル全体を拡張している印象。
全体にソツがなく、ちょっと優等生過ぎる気がしないでもないが、やんちゃさはライヴに期待ということで。
曽根麻央 (Tp, Flh, P, FRh, Syn 他)
井上 銘 (E.g, A.g)
山本 連 (b)
木村 紘 (ds)
二階堂貴文 (Perc 3, 6, 7)
1.Prelude
2.Luminous
3.Drum Hero
4.Home
5.Quiet Cinema
6.Air
7.Lives
8.You Are Not Alone
9.Gathering At Park Drive
10.Always And Forever
<了>
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