おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

山下達郎サンデーソングブック 2020年04月05日「棚からひとつかみ+リクエスト」書き起こし

 

達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや '87
2. MISSISSIPPI QUEEN / MOUNTAIN '70
3. DON'T WORRY BABY / THE BEACH BOYS '64
4. THIS TIME / JACKIE TRENT '65
5. ドリフの早口ことば / ザ・ドリフターズ '80
6. DON'T KNOCK MY LOVE / WILSON PICKETT '71
7. TAKE THIS HEART / DAVID CASSIDY '76
8. ALBATROSS / FLEETWOOD MAC '68
9. ひととき / 山下達郎 "03/03/21 東京FMホール"

 

どんなに人間社会がいろいろありましても、自然は変わりなく春を迎えております。
なのでこの季節、この一曲。
色・ホワイトブレンド / 竹内まりや



 

MISSISSIPPI QUEEN / MOUNTAIN
思いつきです。なんか一曲目はにぎやかな方がいいかなと思いましてですね。
「MISSISSIPPI QUEEN」は1970年、全米21位。
レスリー・ウェストの素晴らしいのヴォーカルとギター。
フェリックス・パパラルディ。
ふたりとも故人ですけど曲は残ります。(注:レスリー・ウェストは存命)
大好きな1曲です。


こういうときはハードでもソフトでも明るい曲がいいかなと。先週もおかけしましたビーチボーイズ。こういう時はいいんです。明るいんです。夢があるんです。
1964年の全米NO.1シングル「I GET AROUND」のB面に収められていたんですが、今ではこっちの方がかかる率が多い。
B面なんですが、全米24位まで上がりました。
ビーチ・ボーイズの代表作のひとつ「DON'T WORRY BABY」。
DON'T WORRY BABY / THE BEACH BOYS


ネットだと「あ、ベタだ」とかいう人がいるでしょうね。
でも当時は日本ではヒットなんかしていません。
ベタでもなんでもないです、日本では。


超常連のリスナーから「ビーチボーイズのアルバムでいちばん大好きなものはなんですか?」という質問。
『PET SOUNDS』と言いたいところなんですが、ビーチボーイズは1963年の2枚のアルバム『SURFER GIRL』、『LITTLE DEUCE COUPE』。64年の2枚のアルバム『SHUT DOWN VOLUME 2』、この「DON'T WORRY BABY」の入ってるアルバム。それからその次の『ALL SIMMER LONG』、この4枚。これがベストです。
この4枚をお聴きになって「おっ!」と思う方は、そのうしろに『TODAY!』と『SUMMER DAYS』に進んでください。
そうすると『PET SOUNDS』も、とてもよく理解できます。
これで「別に....」と思ったら、あなたはビーチボーイズに縁がない方ということになります。


こういうときは優しい曲がいいかなと思って、これも思いつきです。
ジャッキー・トレント、イギリスの女性シンガー。
トニー・ハッチと夫婦でたくさん名作を作りました。
そんな一曲。1965年のシングルのB面ですけど、僕の大好きな一曲で「THIS TIME」。
THIS TIME / JACKIE TRENT

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先週、志村けんさんの話題を取り上げまして。
『ヒゲダンス』とテディ・ペンダーグラスをかけましたら志村けんさん、お亡くなりになってしまいました。
誠に残念です。

戦後日本の最高のコメディアンのお一方でございます。
僕がなんで志村けんさんが好きかと言いますと、あの方は絶対に文化人になろうとしなかったんです。
いちコメディアンとしての人生を全うされようと努力されまして。

だいたい芸人の方でもいろんな方がいらっしゃいますけども。
やっぱりなんか先生になっていく方、文化人、知識人の道を歩む方。
そういう方もいらっしゃる中で、徹底して志村さんはそういうことを拒否して生きられた方で、僕はそれが本当に尊敬に値すると思いました。
心よりご冥福をお祈りします。

で、先週はテディ・ペンダーグラスネタだったんですけども。
今週もそうした志村さんの洋楽、R&B好きの一面が現れた作品を1曲おかけしようと思います。
1980年ですから『ヒゲダンス』と同じ時期ですけども『ドリフの早口ことば』。
皆さんよくご存知だと思いますけども。
まずはそのドリフターズの『早口ことば』を、全員交代でやっているんですけども、すごく長いので一番頭の加藤茶さんの早口ことばと一番最後の志村けんさんのところを。

これ、なぜか志村けんさんだけケロケロ声で音声が上がっております。
早いから舌が回らないので正確さを期すために倍転でやったのかとか、半速でやったのかとか、いろんなあれがありますけども。
うかがっておけば良かったですね。
なんで志村さんだけがケロケロ声なのかっていう疑問が昔からありましたけども。
ここではその話題ではございません。
まずはドリフターズの1980年の『ドリフの早口ことば』です。
ドリフの早口ことば / ザ・ドリフターズ


ドリフターズ、1980年の『ドリフの早口ことば』。
間に仲本工事さん、高木ブーさんが入っていたんですが、今日は志村さんの追悼なのでカットしてしまいました。すいません。
このリズムの元がですね、ウィルソン・ピケットの1971年の全米ソウルチャートナンバーワンソング。
ミリオンセラーになりました『Don't Knock My Love』という1曲でございます。
アルバムタイトルソングにもなりました。

DON'T KNOCK MY LOVE / WILSON PICKETT


この曲は早口ことばのネタというよりは、リズムパターンを参考にした感じなので。
先週のテディ・ペンダーグラスはリズムパターンが全く同じですので、作曲クレジットがギャンブル&ハフになっておりますが、こちらはたかしまあきひこさんの作曲・編曲という風にクレジットがなっております。
そういうわけで志村けんさん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
みんなから愛された方でございました。

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(デヴィッド・キャシディの曲へのリクエスト)
この曲、デヴィッド・キャシディで一番好きな曲なので。
1976年のアルバム、ブルース・ジョンストン、テリー・メルチャーのプロデュースで『HOME IS WHERE THE HEART IS』に入っています。
いい曲です。
TAKE THIS HEART / DAVID CASSIDY



フリートウッド・マックへのリクエスト。
初期のピーター・グリーンのフリートウッド・マック。
1968年のアルバム『ENGLISH ROSES』からシングルカットされて全英NO.1の「ALBATROSS」。1973年にリイシューされて、このときも全英2位。
フリートウッド・マックの名曲インスト。
ALBATROSS / FLEETWOOD MAC 


2003年3月21日に東京FMホールで行われたサンデー・ソングブック10周年記念のアコースティック・ライブから「ひととき」。
ひととき / 山下達郎 "03/03/21 東京FMホール" (音源なし)

 

<この項おわり>