おとのほそみち

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「R&B界の大坂なおみ」とはなるほど...RIRIのメジャー2作目が素晴らしい

2018年12月4日付毎日新聞夕刊で、音楽評論家の吉岡正晴さんがRIRIの『NEO』を特薦盤に採り上げ、「R&B界の大坂なおみになるかも」と高く評価されていた。
知らない人のために書いておくと、吉岡さんは、ことR&Bに関しては日本で随一の知識と見識、審美眼を持つ人。私も常日頃から氏のブログやツイッターを拝見し参考にさせていただいている。
その吉岡さんがこれほど絶賛されるとはいかに、と早速聴いてみたら、これがすごい。まんま洋楽。アメリカの最新のR&Bのプレイリストに入っていてアリアナ・グランデの次に流れても何ら違和感ない仕上がりだ。これで彼女はまだ10代というのだから、驚きつつも、嬉しい。

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以下Wikipediaをベースに簡単にキャリアを紹介する。
2011年、名プロデューサー、デビッド・フォスターが主催した世界的次世代スターを発掘するオーディションに出場し、僅か11歳でファイナリストの一人に選出。
2012年、アシックスの夢応援企画でグランプリを獲得。憧れのAIの前でビヨンセの「HALO」を生歌唱したことをきっかけに交流が始まる。
2016年6月5日、AIのツアー「AI THE BEST TOUR」東京公演のアンコールでステージに立ち、オリジナル曲を披露。同年夏『SUMMER SONIC 2016』に出場。同年11月、AIの日本武道館公演でオープニグアクトを務め、そのAIとの共作曲も収録した1st EP「I love to sing」を、2017年6月には2nd EP「RUSH」をリリース。
そして、2018年2月14日、1stアルバム『RIRI』でソニー・ミュージックよりメジャーデビューを果たす。こう書くとトントン拍子のように感じるが、オーディションから約7年。10代の女の子にとって、決して簡単に歩ける道ではなかったはずだ。
短いインターバルでリリースされたメジャー2作目は、前作と同じく、いわゆるJ-Pop的なテイストの曲はほとんどなく、まんま今風のR&B。だったら洋楽聴いてりゃいいじゃん、という斜に構えるヤカラにはゼッド&アレッシア・カーラ「Stay」のオフィシャル日本語カヴァーを聞いてほしいものだ。

吉岡さんが言う通り彼女が「R&B界の大坂なおみ」になることは、決して夢ではないと思う。

NEO(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

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#この項おわり