ギタリストのワー・ワー・ワトソン(Wha Wha Watson)が先月(2018年10月)惜しくもこの世を去った。まだ60歳代だった。
デトロイト出身。本名はメルヴィン・レイジン(Melvin Ragin)だが、ギター・エフェクターの一つワウペダルの名手であったことから、この名で呼ばれるようになった。
リズムカッティングが本領の人で、がんがんソロを弾くわけではないから、地味と言えば地味。
しかしこの人のギターがなければ成立しなかった曲が数多あることも事実だ。
名門レーベルMotown Records)のハウスバンド、Funk Brothers(ファンク・ブラザーズ)の一員となり数々のレコーディングに参加。
有名なところではTemptations(テンプテーションズ)の『Papa Was a Rollin’ Stone』があげられる。
その後もMarvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)、Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)、Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)らとの仕事を残している。
これらビッグネームに見込まれるほどの腕だったということだ。
音楽プロデューサーの松尾潔さんが、自身のラジオ番組でセレクトしていたのが、El DeBargeのこの曲。
なるほど曲に寄り添うようなカッティングが、本当に心地よいグルーブをつくっている。
ソロアルバムは1枚だけしかリリースしていないが、その腕は末永く語り継がれるだろう。

- アーティスト: ワー・ワー・ワトソン
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/04/27
- メディア: CD
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#この項おわり