おとのほそみち

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ジャズギターの名手が放つコク深いアルバム Standards and My Songs / Ron Jackson (2022)

スタンダーズ&マイ・ソングス/ロン・ジャクソン


この人の日本語のインフォはホント少ないので、新譜リリースに合わせて、ここに少し書いておく。

ロン・ジャクソンは、1964年フィリピンに生まれ、米国マサチューセッツ州で育った。

パット・メセニーやジョージ・ベンソンなどジャズギターの名手たちの演奏に魅せられ、バークリー音楽院で作曲と編曲を学んだ後、まずはパリで、そしてニューヨークで、ジャズギタリストとして活動。

6弦、7弦、12弦ギターを操る名手である。

ロニー・スミス、ベニー・ゴルソン、ディー・ディー・ブリッジウォーターらビッグネームとの共演でも知られるが、リーダーアルバムも、この『Standards and My Songs』で、9枚目を数える。

2019年リリースの『Standards and Other Songs』の続編である本作は、タイトル通り、スタンダードと自身の作品で構成されたもの。

チャーリー・パーカーの 「Moose the Mooche」、クインシー・ジョーンズの「The Secret Garden」など、アレンジ、演奏ともに、洒脱でコクがあって印象的な仕上がりだ。

また自作曲も、バラードあり、カリプソ風ありと、彼の表現力の広さを堪能できる。

ジャズギターファンなら、楽しい時間を過ごせる一枚だろう。

 


<了>

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