おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也

Sing Everything Under The Sun!!! / The Paris Sisters (1967)

 シング・エヴリシング・アンダー・ザ・サン!!! / パリス・シスターズ

 
パリス・シスターズは、1950年代半ばからサンフランシスコで活動を始めた、プリシラ、アルベス、シェリルの3人姉妹のヴォーカル・グループ。
当初はデッカやインペリアルからシングルを出していたが、ヒットには恵まれなかった。

61年にグレッグマークに移籍第一弾「Be My Boy」をリリース。
全米56位のスマッシュヒットになった。
プロデューサーはフィル・スペクターである。

続く「I Love How You Love Me」が全米5位の大ヒットとなり、パリス・シスターズの名を世に知らしめることとなった。
曲はバリー・マン。プロデューサーはフィル・スペクターであるが、当時はまだ駆け出し。
かのウォール・オブ・サウンドで名声を確立する前のことだが、その才能の片鱗は十分見て取れる。

スペクターの元を離れた後、彼女たちはMGM、マーキュリーなど、レーベルを移りながら作品を発表。

1965年にはリプリーズへと移籍し、1967年にリリースしたのが、このアルバム。
彼女たちのキャリアの中でも最も重要な作品とされる。

プロデューサーはジャック・ニッチェ。

実はプリシラ・パリスはソングライターとしても優秀で、収録全10曲のうち4曲がプリシラ作。
どれもなかなか出来がいい。

そのほかキャロル・キング作の「Some Of Your Lovin'」
バート・バカラックの「Long After Tonight Is All Over」などを収録している。

当時、商業的には成功したとは言い難いが、のちに高い評価を得た。

ウォール・オブ・サウンドをベースにした、ドリーミーなガールズポップを好む人には、おすすめしたい一枚である。

なおプリシラは2004年3月、パリの自宅での転倒事故が原因で他界。享年63歳。

アルベスは2014年12月にカリフォルニア州で亡くなった。享年79歳だった。

 


<了>