おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック 2019年6月23日「ベタリクPart.2」書き起こし

達郎氏による曲の解説部分を書き起こしています。インフォメーションやリスナーからのメッセージは割愛しています。 ネットに音源があるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合があります。

----------------------------------------------------------------------------------------

1. 雨は手のひらにいっぱい / SUGAR BABE
2. PAINT IT BLACK / THE ROLLING STONES
3. GO ALL THE WAY / THE RASPBERRIES
4. WE'RE AN AMERICAN BAND / GRAND FUNK
5. LONG TRAIN RUNNING / THE DOOBIE BROTHERS "THE CAPTAIN AND ME"
6. THE GREATEST LOVE OF ALL / WHITNEY HOUSTON
7. ROCK WITH YOU / MICHAEL JACKSON
8. LAUGHTER IN THE RAIN / NEIL SEDAKA
9. MOON RIVER / OST "BREAKFAST AT TIFFANEY'S

 

あいかわらず、たくさんリクエストカードを頂いておりましたので、今日はベタな曲のリクエスト、略して『ベタリクPart.2』でございます。

前回に増してベタなやつです。
ミリオンセラーか全米ナンバーワンばっかりであります。
もう大ヒット曲のオンパレードでございます。

でも、ほんとに、たくさん頂きましてですね(笑)
「ベタリクだったら、私でもリクエストできる」
そういう方も、たくさんいらっしゃいますので。
もう山のように頂きました(笑)
ほんとに舐める程度ですけれども、サンソンで時々やらさせてもらっております「ベタリク」

通の方だと「なんだこんなベタな」と言いますけど、音質がいいんです。
こんないい音のベタはありません。

最初は、雨の季節でございますので、この一曲。

雨は手のひらにいっぱい/SUGAR BABE(音源なし)

 


先々週は1曲目はビートルズでしたけれども、ビートルズとくればストーンズです。
世代でございます。違うという人もいますが、いいんです。
ストーンズは色々頂いておりますが、今日は「PAINT IT BLACK」。1966年の全米ナンバーワン。
「My Sweet Load」にしようか「PAINT IT BLACK」にしようか悩みましたが、いいやと。


次はラズベリーズ。1972年、全米5位ですけれどもミリオンセラーになりました。
エリック・カルメンの素晴らしいヴォーカル「GO ALL THE WAY」
パワーポップの草分けですね。



次は、グランド・ファンク。
グランド・ファンク・レイルロードからグランド・ファンクに名前を変えまして、いきなり全米ナンバーワンのミリオンセラーをかっ飛ばしました。
超有名な、1973年の。
僕、さすがにアナログは持ってなくて、CDから起こしたんですけれども、ちょっと物足りない感じですけれども、「WE'RE AN AMERICAN BAND」


次はドゥービーブラザーズ。1973年、全米8位。
今日おかけする中ではチャート的には一番アレなんですけれども、知らない人がいない有名曲でございます。サンソンでかけるのも初めてです。「LONG TRAIN RUNNING」。


あまりにも有名なイントロです。誰でも一回は弾いたことがあると言う。
意外とハイポジションなんですね。
これを弾きながら歌うというのはなかなか大変です。


次はホイットニー・ヒューストン
あまりかかりませんね。キャロル・キング特集で、ちょっとかけたくらいですが。
なんせ超英才教育の人です。周到な準備の上にデビューしました。
ホイットニー・ヒューストンの代表作の一作「THE GREATEST LOVE OF ALL」。
元々は1977年モハメド・アリの伝記映画「ザ・グレイテスト」のために作られました。作曲者はマイケル・マッサー、作詞がトム・ベルのパートナーで有名なリンダ・クリードで、ジョージ・ベンソンがヒットさせました。
この曲はホイットニー・ヒューストンがデビュー前からすごく気に入っていて、自分のショーで歌っていたのを、クライヴ・デイヴィスが聞いて、ものすごくインパクトを受けたと言う。
ここから始まったサクセスストーリーで、呼ばれたマイケル・マッサーも感動して、それでホイットニーのデビューに繋がると言う。そういった裏話があります。
ホイットニーのCDの松尾潔さんの解説に、その辺が詳細に書かれております。
代表作の一作、1986年全米ナンバーワン「THE GREATEST LOVE OF ALL」


最後のロングトーンの響きなんか、直してない歌ですから説得力が全然違います。
余計なことをすぐ言ってしまう最近は(笑)いけませんね。


マイケル・ジャクソンのリクエストを随分頂いております。
ジャクソン5マイケル・ジャクソン、色々頂いております。
お便りに「達郎さんはマイケルなんて超有名な人も聴くのですか」とありますが、基礎教養です。
今日はこれ。1979年アルバム『OFF THE WALL』からのシングルカット。
全米ナンバーワンのミリオンセラー「ROCK WITH YOU」


次はニール・セダカ
ニール・セダカが長い潜伏期間から抜け出しまして、1974年に放ちました全米ナンバーワン「LAUGHTER IN THE RAIN」、邦題「雨に微笑みを」。



今日の最後は「ティファニーで朝食を」の主題歌「MOON RIVER」。
ヘンリー・マンシーニ&ヒズ・オーケストラですが、これのオリジナルサウンドトラックは、サウンドトラックでありながら、1961年にリリースされまして全米アルバムチャート12週連続1位と言う記録を持った名作です。
映画「ティファニーで朝食を」のオープニングテーマ「MOON RIVER」。



<了>