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【JAZZ新譜】無駄な音が一つもない、日本の俊英によるデュオライヴ Duo / 類家心平 & 中嶋錠二 (2022)

 

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トランペットの類家心平とピアノの中嶋錠二。

この二人のアルバムとしては2014年の『N.40°』以来のデュオ作品。

二人の郷里である八戸でのライヴを収録したものだ。

現代の日本のジャズシーンを牽引する逸材として、かねて評価の高い彼らだから、出来が良くて当然ではあるのだが、驚くほどクオリティは高い。

とにかく無駄な音がひとつもない。

これがスタジオで数テイク録ったのならわかるが、ライヴで、この完成度とは。

ごくシンプルなデュオ構成ではあるのだが、二人共、トーンコントロール、フレージングのバリエが広く、曲ごとに表情豊かで飽きさせない。

選曲もいい。

オリジナルの他、
ポール・モチアンの「Blue Midnight」
マイルス・デイヴィス『クールの誕生』から「Boplicity」
名作フランス映画『男と女』から「Plus fort que nous」(邦題「愛は私たちより強く」)、
アントニオ・カルロス・ジョビンの「Luiza」
さらにスタンダード「Bye Bye Blackbird」「In A Sentimental Mood」と、メロディが際立った名曲が並ぶ。

特に異色な解釈が成されているわけではないが、そこには確かに、曲の新たな鼓動が感じられる。

 

01.Blue Midnight (Paul Motian)
02.Amarilla Flor (Luis Alberto Spinetta)
03.Boplicity (Miles Davis & Gil Evans)
04.Plus fort que nous (Pierre Barouh & Francis Lai)
05.Ambergris (Shinpei Ruike)
06.Dear (Shinpei Ruike)
07.Bye Bye Blackbird (Mort Dixon / Ray Henderson)
08.Luiza (Antônio Carlos Jobim)
09.Vida (Shinpei Ruike)
10.Suiren (Shin Araki)
11.In A Sentimental Mood (Manny Kurtz / Duke Ellington)

<了>

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