シャドウ、プレイ! / ホールド、リ・サンプル カルテット
ジャズ・ピアニストでコンポーザー、ビートメイカーであるアーロン・チューライ率いるHOLD, Re-SAMPLE QUARTET。
本作には、Aaronの盟友であるサックスプレイヤーYoshimoto Akihiro、オーストラリア在住のトランペッターEugene Ball、MCに田中光(Dry Echoes)が参加。
この4人でのカルテットで、ドラムもベースもいない。
ここでのアーロンは、ビートメイカーとしての仕事が際立っている。
リズムは、ナマの楽器を使わず、アーロンがサンプリングした音ををループさせたもの。
これがなかなか心地よい変態ぶりで、不可思議なギミックというか、フェイクというか、進路が予測しづらい。
そこに、ホーンやラップが絶妙な距離感で絡んできて、独特の酩酊感を与えてくれるのだ。
そのヒップホップ感覚、ストリート感覚から、これがジャズ?という向きもあるだろうが、イマドキのジャズのいち形態なのだ。
1.Intro
2.Scientist
3.Champagne
4.Shadow Play
5.100 ninchou
6.86
7.Izure Rudeboy
8. Hanabi
9. Hold
10. Katsubou
11.CC
12. Shira Na l
<了>
このほかのジャズアルバム紹介記事はこちら