トニー・シュートという名前を聞いて、どれくらいの人がピンとくるだろう。
たとえ名前を知らなくても、1980年ごろにラジオや有線に耳を傾けていた人なら、この曲に聞き覚えがあると思う。
この曲は彼のデビューアルバムに収められているが、アメリカではあまりヒットしなかったらしい。日本ではけっこう人気があったが、この曲だけがやたらと有名なので、一発屋と思われている感がある。
アイランド・ナイト (SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様スペシャル・エディション)
- アーティスト: トニー・シュート
- 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
- 発売日: 2012/02/22
- メディア: CD
実際には彼の活動はなかなかコンスタントで、90年代には、Little River Band、Playerという著名なグループのメンバーとして活躍した。きっと、ミュージシャンの中で評価の高い人なのだろう。
2016年には約4年ぶりとなる新アルバムも出している。全然話題になってないけども。
話は「Island Nights」に戻る。
NHK-FMで片寄明人さんがMCを務める「洋楽グロリアスデイズ」は毎回70年代80年代の洋楽をオンエアしている。12月2日にこの曲がかかると「西城秀樹さんもカバーしてます」とのコメント。さすが片寄さん、内外の楽曲に精通されている。
西城さんの洋楽カバーは、レインボーやユーライア・ヒープ、クイーンなどブリティッシュロック系が中心だが、これはアメリカ西海岸のAORのどまんなか。西城さんの声や歌いっぷりによく合っている。日本語詞をつけているので、知らない人は日本の歌だと思うんじゃないか。
ライブ盤にのみ収録されていて、音源の入手が難しいのが残念だ。レコードの音源をアップしてくれている人には心から感謝。
#この項おわり
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