おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデー・ソングブック 2018年11月18日「11月(NOVEMBER)で棚からひとつかみ」

達郎氏のコメントの趣旨を書き起こし、YouTubeにある音源を貼っておきます。
Amazonで販売中のCD等も貼っていますが、オリジナル盤ではなくコンピ盤等の場合があります。

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1. すてきなヒットソング / 竹内まりや

BEGINNING

BEGINNING

  • アーティスト: 竹内まりや
  • 出版社/メーカー: アリオラジャパン
  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: CD

 11月21日にデビュー40周年記念のリマスター盤がリリース。

 

2. SWEET NOVEMBER / ANTHONY NEWLEY

この人はイギリスの俳優で1968年に出演した映画に「スイートノベンバー」があります。音楽はミシェル・ルグランですがその主題歌としてリリースされたのが、アンソニーの自作曲です。アレンジとコンダクトはミシェル・ルグラン。アメリカではサミー・デイビス・ジュニアがカバーしていてそれもいいです。

 

3. REMEMBER NOVEMBER / BLUE MAGIC

WELCOME BACK

WELCOME BACK

  • アーティスト: BLUE MAGIC
  • 出版社/メーカー: FTG RECORDS
  • 発売日: 2010/11/01
  • メディア: CD

 フィラデルフィアが生んだ偉大な五人組のスイートソウル・ボーカルグループ、ブルー・マジック。1981年のアルバム『WELCOME BACK』から。物悲しい別れの歌です。

 

4. NOVEMBER MONDAY / WILL-O-BEES

日本ではまったく無名。インディアナ出身の3人組ボーカルグループです。ニューヨークでPPMみたいなフォークやって、そこからロスに移ってScreen Gems-Columbiaと契約していろんな曲を出すんですが全然売れなくて、のちにママキャスでヒットする「It's getting better」とか、これはバリー・マンの曲ですが、先駆けてレコーディングするもののヒットは別に持っていかれてしまう。ちょっと不運なグループでした。そのWILL-O-BEESの1969年のシングル、A面が「It's getting better」でB面がこの「NOVEMBER MONDAY」。作家陣はBT.Wine, C.Sager, C.Douglasといい面子です。プロデュースがBill Trautという、 The Shadows of Knight, The American Breedなどを手掛けた人。もともとはジャズのサックス奏者です。
「11月(NOVEMBER)で棚からひとつかみ」でなければ絶対オンエアされることはなかったでしょう。
ドラムはHal Blaine、ベースはJoe Osborn。とにかく好きな人です。Carol Kayeより絶対Joe Osborn。レッキング・クルーの音がしております。

 

5. SWEET NOVEMBER / TROOP

Deepa

Deepa

  • アーティスト: Troop
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1992/06/02
  • メディア: CD

 五人組の黒人グループTROOPの1992年のアルバム「DEEPA」からのシングルカットで全米ソールチャートナンバー1、総合で58位。ヒットソングになりました。もともとは作曲したbabyfaceがいたグループThe Deeleの85年のアルバム『Material Thangz』に収められていて、 どっちにしようかと思いましたがこちらに。やはりこれも恋の終わりの歌です。

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6. NOVEMBER / 伊豆田洋之

NOVEMBER

NOVEMBER

  • アーティスト: 伊豆田 洋之
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.
  • 発売日: 2018/07/11
  • メディア: MP3 ダウンロード

 伊豆田洋之さん、いい曲たくさん書く人です。87年のアルバム『BLESS YOU』に入っています。詞が松本一起さん、編曲は西本明さん、伊豆田さんの曲とヴォーカル。

 

7. NOVEMBER / TOM WAITS

ブラック・ライダー

ブラック・ライダー

  • アーティスト: トム・ウェイツ
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1993/12/05
  • メディア: CD

 93年のアルバム『THE BLACK RIDER』はもともとお芝居のために作られた音楽を再編してアルバム化したトム・ウエイツらしい内容です。「影もなく星もなく月もなく車もない11月 信じられるのは枯葉の山と骨のような色をしたお月様だけ、11月には長いこと心に残る祈りの言葉もない 壁にお前のスプーンをこすりつけろ 僕らは奴らを皆殺しにしてやる」こういうネガティブな歌詞が延々と続く暗い歌ですが、トム・ウエイツが歌うと説得力があります。いかにも演劇的な世界です。

 

8. SWEET NOVEMBER / SAMMY DAVIS JR.

I've Gotta Be Me

I've Gotta Be Me

  • アーティスト: Sammy Davis Jr
  • 出版社/メーカー: Charl
  • 発売日: 2016/05/06
  • メディア: CD

 1曲目の曲のカバーですが、こちらの方がステレオがきれいで演奏もいいです。69年の『I'VE GOTTA BE ME』というアルバムに収められています。私これ持っていて今回調べたら映画の主題歌だったと。観たような気もします、文芸座で。2001年にキアヌ・リーヴスでリメイクされています。

 

9. 夏の恋人 / 竹内まりや

#この項おわり