NHK-FM「ワールドロックナウ」2020年12月27日の放送は、年末恒例の特別企画「2020年洋楽シーンを三大音楽評論家が大総括」。
レギュラーMCの渋谷陽一さんに、ゲストで大貫憲章さん,伊藤政則さんが加わってのプログラム。
旧知のお三方だけあって、会話はフランクでボケ、ツッコミが飛び交い、聞いていて楽しい。
「三大音楽評論家」というのは、もちろんシャレなのだが、実のところこのお三方よりもベテランの洋楽系の音楽ジャーナリストというと、湯川れい子さんくらいしかいないのではないか。
私も若い頃からずっと、お三方のレコメンドを参考にしながら、音楽を聞き続けてきた。
いまでも現役バリバリで活躍されているのは、嬉しい限りだ。
番組ではそれぞれが、5曲ずつ、2020年に印象に残った曲を紹介された。
ここではまず“メタルゴッド”こと伊藤政則さんが選んだ5曲を掲載する。
REALIZE / AC/DC
AC/DC - Realize (Official Audio)
STRANGE DAYS(WITH ROBBIE WILLIAMS) / THE STRUTS
The Struts, Robbie Williams - Strange Days feat. Robbie Williams (Official Video)
THE MIDDLE / DIZZY MIZZ LIZZY
MILES AWAY / STONE TEMPLE PILOTS
Stone Temple Pilots – Miles Away (Official Audio)
UNDER THE GRAVEYARD / OZZY OSBOURNE
Ozzy Osbourne - Under the Graveyard (Official Music Video)
むちゃくちゃ良い曲ばかり並んだ。
個人的にはロビー・ウイリアムズとコラボしたストラッツの「STRANGE DAYS」を、よく聞いた。
AC/DCは6年ぶりのアルバム『Power Up』が、なんとビルボードの1位を記録した。
この手のオールドスクールのギターロックがチャートを賑わすことは、近年少なくなってきただけに、古くからのロックファンには嬉しい快挙だった。
バンドの看板ギタリストであるアンガス・ヤングの実兄であり、このバンドのシンボルである強靭なギアー・リフの生みの親だったマルコム・ヤングの死を乗り越えての作品だから、なおのこと感慨深い。
セーソクさんが、真っ先に名前を上げたのも当然のような気がする。
2020年を代表するハードロックアルバムといえば、私もこの作品だと思うし、同じ思いを抱く人は多いのではないだろうか。
●伊藤政則さんが選んだ2018年の5曲
●伊藤政則さんが選んだ2019年の5曲
<了>