ローリン・ヒル(Ms. Lauryn Hill)の来日公演が、2020年12月に予定されていたのだが、新型コロナウィルス感染拡大に伴う入国規制の影響で延期。
そもそもは2020年5月に公演が予定されていたので、これが2回めの延期だ。
改めての振替公演は、2021年9月9日に予定されている。
そのローリン・ヒルの唯一のソロアルバム、1998年リリースの『ミスエデュケーション:The Miseducation of Lauryn Hill』が、アメリカレコード協会(RIAA)からダイヤモンド・ディスク(1000万枚)の認定を受けた。
たった3年で800万枚を売り上げ、さらに200万枚加えるのに20年以上かかったわけだが、現在でも売れ続けているのがスゴい。
ソロとしても、メンバーであるフージーズとしても、ここ10年くらい新曲は出していないはず。
それでいて、未だに多くの支持を集めている。
フージーズの一連の作品と、『ミスエデュケーション』の評価がいまもなお高いからだろう。
1000万というのは素晴らしい数字ではあるが、1990年代にリリースされたダイヤモンドディスクは50枚近くもある。
日本で最も有名なのはホイットニー・ヒューストンの『ボディガード』(サントラ)だろうか。
1800万枚のセールスである。
そのほか、アラニス・モリセット、ブリトニー・スピアーズ、バックストリート・ボーイズ、シャニア・トゥエイン、セリーヌ・ディオンなどなど。
彼らの人気はもちろん高かったが、それだけCDが売れた時代でもあったということだ。
2000年代になると、ダイヤモンドディスクは14枚に減ってしまう。
そして2010年代には2枚だけである。
どの作品かおわかりだろうか。
そう、アデルの『21』と『25』である。
RIAAも近年のストリーミング時代に対応するため、ストリーミングの回数もカウントに入れるようにしている。
しかし「アルバムからのトラックの1500ストリーミング再生」=CD1枚としてカウント
という基準は、なかなか高い。
加えてリスナーの趣味嗜好も多様化している。
2020年に100万枚(ゴールドディスク)を達成したアルバムは、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の『folklore』のみ。
もう、ダイヤモンドディスクは現れないかもしれない。
いま聞いても、いいアルバムです。
The Miseducation Of Lauryn Hill- Intro
<了>