NHK-FMの「ザ・ソウルミュージックII 久保田利伸のPeace & Soul」を好んで聞いている。
「ザ・ソウルミュージックII」は月に3回の放送で、そのうち2回はゴスペラーズの村上てつやさんのMC。
久保田さんは月に一回しかないのが残念だが、久保田さんのファンク愛、リズム&ブルース愛にあふれた選曲とトークが素晴らしい。
土曜の夕方の放送とあってか、あまりレアな曲、ディープな曲はかからず、どちらかというと耳馴染みの良い曲が多いのも魅力だ。
2月1日放送分のラストは、
ロバータ・フラックの「ジェシ」
うーん、いい曲を選ぶなあ。
その曲紹介のとき久保田さんが言ったのが、この記事のタイトル「2度聴いたら1度は泣く」なのだ。
ロバータ・フラックといえば、代表曲は「やさしく歌って」
彼女のオリジナルだと思っている人も多いようだが、実は違う。
最初に歌ったのはロリ・リーバーマンで、ノーマン・ギンベル作詞、チャールズ・フォックス作曲である。リリースは1972年だ。
ロリ・リーバーマンの歌も非常に良いのだが、話題にならなかった。
しかし、ロバータ・フラックが飛行機の機内BGMとして採用されていたこの曲を偶然聴いて気に入ってカバーした、という有名なエピソードがある。
ロバータ・フラックの「やさしく歌って」は、1973年に全米1位を4週間獲得。
グラミー賞で最優秀レコード、最優秀楽曲、最優秀女性ボーカルの3部門を受賞した。
この曲を収めたアルバムが同名の「やさしく歌って」で、全米3位を記録。
より正確に言えばシングルのタイトルは「Killing Me Softly With His Song」で、アルバムのタイトルは「Killing Me Softly」である。
このアルバムの2曲めが「ジェシ(我が心のジェシ)」で全米30位のスマッシュヒットになった。
「やさしく歌って」よりさらにしっとりしたバラードで、実はジャニス・イアンのカバーだ。
ロバータ・フラックはカバー曲を自分流に歌い上げることにかけては天才的なシンガーだと思う。
- アーティスト:Roberta Flack
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 1995/10/24
- メディア: CD
1.KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG
2.JESSE
3.NO TEARS (IN THE END)
4.I'M THE GIRL
5.RIVER
6.CONVERSATION LOVE
7.WHEN YOU SMILE
8.SUZANNE
<この項おわり>