おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2022年5月29日『棚からひとつかみ』

番組中の曲の解説部分を要約して記しています。

貼り付けている音源は、オンエアされたものとは違うことが多々あります。

 

1. LOVE'S ON FIRE / 山下達郎 
2. DIAMOND GIRL / SEALS AND CROFTS '73
3. RAINBOW VALLEY / THE LOVE AFFAIR '68
4. BABY PLEASE DON'T GO / THEM '65
5. MAKE IT FUNKY / JAMES BROWN '71
6. LOVE (CAN MAKE YOU HAPPY) / MERCY '69
7. BIG CITY / RY COODER '82
8. GIRL I'VE GOT NEWS FOR YOU / ROBIN JACK '72
9. 踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎 '87

 

6月22日ニューアルバム「SOFTLY」発売。
あいかわらずレコード会社の小出し戦略で、リード曲というのがあって、今回は取材とかインタビューとか、そういうときには必ずこれを。
わりと最近のクラブシーンとかずっと聴いてると、そういう音像というか、空気感みたいなものに、すごく好奇心が沸いて。
そういうのを、ちょっと舐めて作った1曲。
あいかわらず私の詩によく出てくる、女の人に翻弄される男の人の歌。
LOVE'S ON FIRE / 山下達郎 



まずはシールズ&クロフツの1973年、全米6位の大ヒット・ソング。
シールズ&クロフツといえば「Summer Breeze」だが、日本で「Summer Breeze」というとアイズレー・ブラザーズになってしまった。こちらがオリジナル。
DIAMOND GIRL / SEALS AND CROFTS 



ザ・ラヴ・アフェアはイギリスのグループでアイドル的な人気を誇った。
1968年、全英5位の大ヒットソング。
トラックはスタジオ・ミュージシャンだがレコードの質は最高の出来。
アメリカのロバート・ナイトのカヴァーだが、出来はこちらの方がはるかにいい。
RAINBOW VALLEY / THE LOVE AFFAIR 


 

ヴァン・モリソン率いるゼムのデビュー・ヒット「BABY PLEASE DON'T GO」は1965年、全英10位。
アメリカではカップリングの「GLORIA」の方がヒットして全米NO.1になった。いずれにしても出世作のシングル。
ソニー・ボーイ・ウィリアムスのカヴァー。ヴァン・モリソンはこのとき二十歳。ヴォカールが素晴らしい。
BABY PLEASE DON'T GO / THEM 



ファンキーなものを続けて。ジェームズ・ブラウンの1971年の全米ソウル・チャートNO.1「MAKE IT FUNKY」。
MAKE IT FUNKY / JAMES BROWN 


 

 

 

今度は優しいやつ。
マーシーはフロリダ出身。いわゆるソフト・ロックのジャンルのワンヒット・ワンダー。
1969年、全米2位のミリオンセラーで大好きな一曲。
LOVE (CAN MAKE YOU HAPPY) / MERCY 



次はライ・クーダー。
1982年に日本のCM用に作られたシングル・オンリーの曲で「BIG CITY」。
最近どっかのCDに入っているようだが。
BIG CITY / RY COODER 

 


ロビン・ジャックはイギリスの4人組でジャケットに写真が載っている。
ジョナサン・キングが関係しているという話で、ジョナサン・キングが歌ってるのかもしれず、幽霊グループだという説が強い。でも日本盤には何も書いていない。
1972年のシングル「GIRL I'VE GOT NEWS FOR YOU」。
ジャケットには「イギリス、ポップス界が放つ驚異の大ヒット」と書いているがヒットはしていない。邦題は「涙をぶっ飛ばせ」。何で?
GIRL I'VE GOT NEWS FOR YOU / ROBIN JACK 

 


お二人からリクエスト頂きました、今日の最後は「踊ろよ、フィッシュ」。
踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎 

 

<了>