テレビ朝日系『EIGHT-JAM』2024年11月3日放送回は「GLAY」特集だった。
メンバー4人のインタビューを中心に知られざるエピソードの数々が紹介されたが、その中の一つはこれ。
曲のヒントが何だったかなんて、アーティストはあまり言わないだけに、興味深かった。
番組中のTAKURO氏のコメントの一部を書き起こしておく。
(TAKURO)
デビューして5年、10年は同世代のスターたちの影響を受けて走ってきました。
そういう意味ではスゴイ聴きました。
90年代でいちばん聴いた曲はアムロちゃんの「CAN YOU CELEBRATE?」です。
感動したなあ...
感動したのは建築のような構築美。
フェードインしてきて、そこから強烈なサビがあって、そのあとに浮遊感のある別の世界に連れて行かれるような、だけどきっちりと男女の出会いが。
こんな美しい曲、この世にあるんだ、みたいな。
自分たちもデビューしてましたけど、あるとき「CAN YOU CELEBRATE?」の構成を書き取り、これに合わせた曲をつくってみたいと。
自分に縛りをつくって、ニューヨークに言って、ガーッと書いたのを覚えています。
そうやって生まれたのが「HOWEVER」だそうで、いわれてみればなるほどである。
(TAKURO)
「誘惑」は紅白かなにかで西川(貴教)くんの「WHITE BREATH」を聴いて、GRAYもこういう曲やったら面白いかも、と。
当時のトレンドみたいなものを、自分たちなりにやるならどうなんだろうかという。
楽しかったですね。流行が続いているうちに、そこに参戦できる、あの現役感というのは。
こちらも聴き比べてみるとなるほどである。
しかし「HOWEVER」もそうだが、ヒントにしているとはいうものの、まんま似ている箇所はほとんどない。
というか、言われなければヒントにしたとは気づかないレベル。
これがTAKUROとGLAYの才能というものだろう。
(了)