番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

- ミライのテーマ / 山下達郎 '18
- DADDY'S HOME / SHEP & THE LIMELITES '61
- PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG / JAMES BROWN '65
- LET ME BE THE MAN MAY DADDY WAS / THE CHI-LITES '69
- TO DADDY / DOLLY PARTON '95
- DADDY'S TUNE / JACKSON BROWNE '76
- SONG FOR MY FATHER / HORACE SILVER '65
- DAD, I LOVE HER / PONDEROSA TWINS PLUS ONE '72
- SO LONG DAD / NILSSON '70
先週は「父の日で棚からひとつかみ」でしたが、オール邦楽選でありまして。
色々とネタを仕入れていくと、洋楽の方もたくさん集まりましたので、もったいない(笑)
次いつできるか分からないので、「父の日で棚からひとつかみ」一週間遅れでPart.2、今週は全部洋楽で、お届けしたいと思います。
私はお父さんの歌というのはありません。何か恥ずかしくてですね。
でもお父さん関係の歌ですと、何曲かは持っております。
2018年 細田守さんのアニメ「未来のミライ」
これのために書き下ろしました「ミライのテーマ」そして「うたのきしゃ」
これはお父さんの目から子供を見た歌であります。
ミライのテーマ / 山下達郎
まずはドゥー・ワップから。 SHEP & THE LIMELITES。
ジェームス・シェファードという人がリーダーで、元々はザ・ハートビーツというニューヨークを代表するドゥー・ワップ・グループを結成しており「A THOUSAND MILES AWAY」なんてヒット曲があります。1956年の話ですが。
そのグループを解散した後、今度は SHEP & THE LIMELITESという名義で、1961年全米2位の大ヒットを飛ばしました。「 Daddy’s Home」
その後、色んな人がカバーしておりますが、このジェームス・シェファード、1970年に強盗に射殺されてしまいました。
曲は永遠に残るという。
DADDY'S HOME / SHEP & THE LIMELITES
お次はベタなところでジェームス・ブラウン。こじつけです。
「Papa’s Got A Brand New Bag」
この一作前の「Cold Sweat」からジェームス・ブラウンがいわゆるファンク路線で一世を風靡します。
そこの記念すべき一作。
1965年、全米R&Bチャートナンバーワン、全米8位「Papa’s Got A Brand New Bag」
PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG / JAMES BROWN
お父さんの歌というのを集めてみますと、わりと悲しい歌が多いんです。
離婚の歌とかですね。離婚した娘に会いに行くとか。
そういう歌がすごく多いので、だんだんこう沈んでくるんですけど。
ですのでなるべく明るいやつを選ぼうと思っていまして、これはそういう一曲です。
前に一回かけたことありますが、THE CHI-LITES。
シカゴを代表する、ユージン・レコード率いるヴォーカル・グループ。
1969年 セカンド・アルバムからのシングルカットで全米R&Bチャート15位「Let Me Be The Man My Daddy Was」
”僕の父のような男になりたい”という、そういう明るい歌です。
LET ME BE THE MAN MAY DADDY WAS / THE CHI-LITES
だんだん内省的な世界に入ってまいります。
1977年にエミル・ハリスが歌いました、ドリー・パートンのペンになる作品で「To Daddy」。
これ本当に、かなり有名な曲ですけれども、自分の母親が熟年離婚で父の元から去っていくという、そういうような内容で。
ずっとそれまで母親が父親に対する不満とか、そういう悲しみを抑えていたものが、年をとって熟年になって彼女の元を去っていくという、それを娘の目から見た作品ですけれど。
ドリー・パートン自身の作品は長い未発表だったんですけど、90年代になってレコーディングが発表されました。
今日はそちらの方を。
エミル・ハリスのやつは前の「父の日で棚からひとつかみ」でかけたことがありますが、今日はドリー・パートンのセルフカバーになります。
元々76年頃にレコーディングされたものだそうですけれども90年代に発表されました。
ドリー・パートン自身が歌う「To Daddy」
TO DADDY / DOLLY PARTON
今度はジャクソン・ブラウン。
ジャクソン・ブラウンは私、シンガー・ソング・ライターで一番好きな人の一人ですが。
ライブをいつ見に行っても不満のない、お客に対して誠実さがあふれた人でありますが。
ジャクソン・ブラウンの76年のアルバム、4thアルバムですが「The Pretender」
ものすごく内省的なアルバムであります。
この中に入っております「Daddy’s Tune」という曲
邦題はなぜか「愚かなる父の歌」という、なんでこんなタイトル付けるのか分かりませんが。
お父さんと息子の対立と言いましょうか、お父さんの考え方に抗って家を飛び出ていくという、そういう息子の心情を自分が大きくなってから回顧して歌うという。ジャクソン・ブラウンらしい。
DADDY'S TUNE / JACKSON BROWNE
ジャズを1曲、ジャズでお父さんといえば、まずこれ。ホレス・シルバー。
1965年のアルバム「Song for My Father」
大変に日本ではヒットしたアルバムであります。ブルーノートの名作ですが。
大変有名なリフで、これからいろいろとインスパイアされた作品が後にたくさん残っております。
SONG FOR MY FATHER / HORACE SILVER
今度は完全に私の趣味です。
私の大好きなニュージャージーのAll Platinum RecordからPONDEROSA TWINS PLUS ONEという、聞き慣れない名前ですけども。
クリーブランド、オハイオの黒人のキッズ・グループ、10代の少年5人組み。
しかも双子が2組で、プラスもう1人というですね。
それでPONDEROSA TWINS PLUS ONEというグループ名になっております。
71年にサム・クックの「You Send Me」のカバーが結構売れまして、地元で何枚かシングル出しまして、アルバムを出してもらえたという。
当時のジャクソン・ファイブとか、いわゆるキッズ・グループの系譜で出てきたグループですけれども、わりとスウィート・ソウルファンに人気があったグループでした。
1972年にアルバムが出ました「PONDEROSA TWINS PLUS ONE 」
この中入っております「Dad, I Love Her」という。
”お父さん 僕は彼女を愛してる ”
お父さんにですね、彼女を紹介していくという、そういうような可愛い歌です
DAD, I LOVE HER / PONDEROSA TWINS PLUS ONE
日本でかかったの、初めてでしょうね。
オリジナル・アルバムは目の玉が飛び出るほどには高いです。
私もリイシューしか持ってません(笑)
今日の最後は、いろいろ迷いましたけれどもニルソン、ハリー・ニルソン。
70年のアルバム「NILSSON SINGS NEWMAN」、ランディー・ニューマンを歌うというアルバム。
名盤ですけれども、これに入っております「 SO LONG DAD」という一曲。
お父さんと疎遠になって家を出た息子が彼女と結婚するんだという、父と子の断絶をテーマにした歌で、ランディ・ニューマンもレコーディングしていますがものすごく憂鬱に聞こえます。
こっちのハリー・ニルソンの方はまだちょっと救いがあるような感じがしますので(笑)
今日はこれで行ってみたいと思います。
2週間やりました「父の日で棚からひとつかみ」ご清聴ありがとうございました。
SO LONG DAD / NILSSON