おとのほそみち

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【JAZZ新譜】注目のパーカッショニストによるアンビエント・ジャズの秀作 More Energy Fields, Current / Carlos Niño (2021)

モア・エナジー・フィールズ、カレント / カルロス・ニーニョ

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もともとカルロスは、日本でDJ、プロデューサーとして認識されることが多かったと思う。

しかしここ数年は、パーカッショニストとして、数々のアーティストのライヴや作品に参加していて、今でははっきりと“演奏者”である。

ライヴを見た方の話によれば、非常に珍しい数々の打楽器を、周辺や床にオブジェのように配置し、身体をくねらせつつ叩きまくるのだそうだ。

では、このアルバム、パコパコ、ジャカジャカ騒々しいかというと、そうではない。

どちらかといえば繊細で複雑なニーニョのリズムの上を、メロディが浮遊していく感じ。

ジャズやヒップホップの要素も含まれているが、全体の印象としてはポストロック的でアンビエントだ。

アンビエントでは大御所であるララージ、現代UKジャズの最重要サックスプレイヤー、シャバカ・ハッチングスらが参加している。

1.Pleasewakeupalittlefaster, please...
2.The World Stage, 4321 Degnan Boulevard, Los Angeles, California 90008
3.Nightswimming
4.Now the background is the foreground.
5.Thanking The Earth
6.Salon Winds
7.Ripples, Reflection, Loop
8.Togetherness
9.Iasos 79 'til Infinity
10.Please, wake up.

<了>

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