Pliniはオーストラリア・シドニー出身のギタリスト・作曲家。
2016年のアルバム「Handmade Cities」で注目を集め、かのスティーブ・ヴァイから「卓越したギタープレイの未来」と絶賛されたらしい。
そんな彼のフルレングスのセカンド・アルバム「Impulse Voices」が2020年11月にリリースされた。
日本語のインフォはほとんどないに等しいが、こういうハードでありながら叙情感のあるギター・インストって、日本にも好きな人はけっこういると思う。
リズム隊がものすごく強力で、キャリアのあるロックファンなら、ラッシュやドリームシアターを思い起こすだろう。
そのヘビーで疾走感のあるリズムの上を、Pliniは縦横無尽に駆け巡る。
ただただグイグイ攻めてくる感じではなく、ちょっとオリエンタルな感じのものや、ドリーミーな曲もあって、バリエは豊か。
主役はもちろんギターなのだが、サックスやピアノのソロもなかなか良い。
音をぎゅぎゅうに詰め込んだ感じではなく、適度に距離感があるのも、個人的には好みだ。
この腕前にして、まだ30歳前という若さなので、これからも大いに期待できるギタリストである。
この一曲だけで、彼の力量がわかるだろう。
本人の公式チャンネルにフルで上がっている。
Plini – "IMPULSE VOICES" (Full Album)
1 I'll Tell You Someday
2 Papelillo
3 Perfume
4 Last Call
5 Impulse Voices
6 Pan
7 Ona / 1154
8 The Glass Bead Game
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Chris Allison – drums, percussion & tracklisting
Simon Grove – bass & stunt guitar
Dave Mackay – piano & synthesizer on “Papelillo”, “Perfume”, “Last Call” and “Ona / 1154”
Devesh Dayal & Aleksandra Djelmash – voices & additional production on “I’ll Tell You Someday”, “Pan” and “The Glass Bead Game”
John Waugh – saxophone on “Pan”
Amy Turk – harp solo on “The Glass Bead Game”
Plini – everything else
Composed, arranged & produced by Plini
Engineered, mixed & co-produced by Simon Grove
Additional drum editing by Mike Malyan
Mastered by Ermin Hamidovic
<了>