サマー・ウォーター / スコット・デュボア
ギター一本で「夏の水」を表現した意欲作
スコット・デュボアのアルバムデビューは2004年だが、2005年のセロニアス・モンク・コンペティションでセミ・ファイナリストになって、一躍有名になったギタリストだ。
現在は出身地のアメリカではなく、ヨーロッパ各地での活動を軸にしているらしい。
近年<季節>をテーマにした作品を手掛けており、『Winter Light』 (2015年) 、『Autumn Wind』 (2017年) に続く“夏もの”が本作。
前2作はアンサンブルでの作品だったが、今回は本人のギターのみのソロ。
それもオーバーダブは一切なしだという。
非常に多彩なテクニックの持ち主でアイデアも豊富なので、ギター一本でありながらイマジネーション豊かな演奏を聴かせてくれる。
夏がテーマではあるのだが、モチーフはどちらかといえばWaterで、なるほど、せせらぎや波を感じさせる曲が並ぶ。
ジャケットがちょっとECMぽいが、音の印象もわりと近い感じだ。
01 Into River Fog (4:41)
02 River Otters (4:58)
03 River Driftwood (5:13)
04 Summer Light on Rushing River (11:35)
05 River Before the Storm (5:37)
06 Storm Where the River Meets the Sea (4:33)
07 Sea Before the Storm (3:19)
08 Summer Light on Billowing Sea (12:53)
09 Sea Driftwood (4:43)
10 Sea Otters (4:27)
11 Into Sea Fog (6:24)
<了>
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