番組中の曲解説の主要な部分を要約して記しています(一部は書き起こし)。ネットに音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。
1. 2000トンの雨 / 山下達郎 '03('78)
2. WALK AWAY / JAMES GANG '71
3. I CAN'T STOP DANCING / ARCHIE BELL & THE DRELLS '68
4. WANT TO BE WITH YOU / ZAN '89
5. SPOOKY / CLASSICS IV '67
6. ANYONE WHO HAD A HEART / DIONNE WARWICK '63
7. TE QUIERO DIJISTE (MAGIC IS THE MOONLIGHT) / LOS INDIOS TABAJARAS '64
8. ANGEL OF THE LIGHT / 山下達郎 '22('08)
6月入りまして、梅雨なので、雨の特集とか毎年やっておりますけども、全国的に雨がバンバン降って被害が出ておりますと、雨の特集とかすると不謹慎だとかを言われることがあります。
全くもって世知辛い世の中でございます。
でも私、雨の歌多いのでそういうリクエストもたくさん頂きました。
リクエスト頂くんだから、かけなきゃいけない。そういう言い訳をぶつぶつ言いつつ。
私の1978年のアルバム「GO AHEAD」から「2000トンの雨」
2000トンの雨 / 山下達郎
まずはジェームス・ギャング。ジョー・ウォルシュ 率いる3ピースバンド。
すぐにジョー・ウォルシュが抜けてソロになりましたが。
デビュー ヒット、1971年全米51位「Walk away」
WALK AWAY / JAMES GANG
アーチー・ベル&ザ・ドレルズ、67年のメガヒット。
テキサスでのレコーディングでしたけども突然フィラデルフィアに飛んで、セカンドヒットですね。
ギャンブル&ハフのプロデュース、作曲で出しました 全米 R & B チャート 5位「I CAN'T STOP DANCING」。
一作目がものすごく売れると二作目はそれの二番煎じみたいな感じで。私、高校一年で、何だこれ二番煎じじゃないか、と。今聴くといいんです、これが。演奏が素晴らしい。アール・ヤングのドラム。
I CAN'T STOP DANCING / ARCHIE BELL & THE DRELLS
ZAN(ザン)はニュージャージー出身のR&Bシンガー。
本名ウィリアム・アレキサンダー・アクオート・ジュニア。 89年にたった1枚アルバムを出しました。
でもヒットしませんで、シングルも1枚もヒットないんですが、 日本じゃ結構聞かれました。
ニュー・ジャック・スウィング・エリアですね、ジーン・グリフィンのプロデュース。テディー・ライリーのアレンジ。この2人のちに仲違いしますけれども、テディー・ライリーの全盛期のアレンジで素晴らしいグルーヴがあります。楽器少ないんですけど素晴らしい。
1989年のZAN、アルバム『ZAN』から。
WANT TO BE WITH YOU / ZAN
(「SPOOKY」を好みのバージョンで、とのリクエスト)
「SPOOKY」 クラシックス・フォーの1968年春の大ヒットナンバー。
もともとはマイク・シャープというサックス奏者の人のインストルメンタルの曲でした。
これに歌詞をつけてクラシックス・フォーが作品化しまして、大ヒットになりました。
やはりこれがベスト テイクだと思います。
クラシックス・フォー67年の作品68年春の大ヒットナンバー。
SPOOKY / CLASSICS IV
非常に印象的なギターのリフで。
2作目の「Stormy」、3作目の「Traces」、これが続いていきます。
当時のヒット曲のセカンド・ヒット、サード・ヒットのセオリー。
(バート・バカラックで好きな曲を、とのリクエスト)
バート・バカラック、たくさんあります。
1曲2曲選べっても、無理ですけども、どうしても1曲選べと言ったらこの曲。
やっぱりコード進行とかですね、構成、転調のやり方、そういうものが高校生の自分には、ものすごくインパクトがあった曲です。
Dionne Warwickの初期の作品ですが、初期のバート・バカラックはもう実験的な意欲に満ち溢れててものすごい。
1964年春のDionne Warwick、初のベスト10ヒット「Anyone Who Had A Heart」
ANYONE WHO HAD A HEART / DIONNE WARWICK
最近はロックンロール、R&B以外の米英の音楽外のリクエストが目に見えて増えてくる今日この頃。そういう番組が少なくなってきたという感じです。
ラテン音楽、ロス・インディオス・タバハラスのリクエストを頂きました。
彼らはブラジル出身のネイティブ・ブラジリアンの兄弟デュオ、アコースティックギターの2人組であります。
アメリカで「Maria Elena」という曲が大ヒットしまして、日本でも来日公演で人気があったグループです。
リクエストは「TE QUIERO DIJIST」という、もともとメキシコの女性ソングライターマリア ・クレベールという人が作曲したそうですが、1964年のレコーディングです。
アメリカでは映画の主題歌に使われまして「MAGIC IS THE MOONLIGHT」というタイトルでもでています。
「TE QUIERO DIJIST」、英語で言いますと“You said I love you”。あたなが好きと君は言った、そういう曲。
TE QUIERO DIJISTE (MAGIC IS THE MOONLIGHT) / LOS INDIOS TABAJARAS
今日の最後は私の2008年のシングルで
アルバム入れ損なって「Softly」に入れました.
ANGEL OF THE LIGHT / 山下達郎