ライズ・アップ・オフ・ミー / ラルフ・ピーターソン
ベテラン・ドラマー、ラルフ・ピーターソンの最後の作品
惜しくも2021年3月に他界したベテラン・ドラマー、ラルフ・ピーターソンの遺作。
長年の盟友であるザッカイ・カーティス(p)、ルーカス・カーティス(ba)とのピアノ・トリオを基本に、ヴォーカリストのジャズメイヤ・ホーン、パーカッショニストのユギー・カストリロをゲストに迎えている。
自身のオリジナルに加え、バド・パウエルやジョン・ヒックスなどの曲を収録。
80~90年代の活躍が非常に印象深いが、ベテランの域に入った近年の活動も、渋さや枯れた味わいとは無縁で、本作でも実に切れ味のいいパワフルなドラミングを聞かせている。
アフロビートやラテンぽいテイストの曲もあってリズムは多彩で、パーカッションとの掛け合いもスリリング。
ドラマーとしての腕はもちろん、作曲家としての才能も素晴らしく、あらためて逝去が惜しまれる。
Ralph Peterson – drums, trumpet, percussion
Zaccai Curtis – piano, keyboard
Luques Curtis – bass
Jazzmeia Horn – vocals (7, 8)
Eguie Castrillo – percussion (6)
1.Raise Up Off Me
2.The Right To Live
3.Four Play
4.I Want to be There For You
5.Bouncin' With Bud
6.Blue Hughes
7.Tear I Cannot Hide
8.Naima's Love Song
9.Jodi
10.Fantasia Brazil
11.Shorties Portion
12.Raise Up Off Me Too!
<了>
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