ビートルズのカバーアルバムなんて、星の数ほどもあるだろうけれど、2015年リリースのこのアルバムは出色。
参加しているアーティストの顔ぶれと、アコースティックなアレンジによる歌と演奏が、本当に素晴らしい。
Calm & Saluteとは、穏やかに敬意を持って、と訳せばいいのか、たしかにしっとり胸に染み込むような、パフォーマンスばかりなのだ。
プロデュースはYESの活動で知られる、マルチプレイヤーのビリー・シャーウッド（Billy sherwood）。
いやー、いい仕事しています。
参加しているのは、いずれも十分なキャリアと実績があり、個性が強い人ばかりで、いわゆる玄人受けするようなアーチストが多い。
華があるというよりは、滋味深い深い人たちともいおうか。
トッド・ラングレン、ジョン・ウエットン、ジャック・ブルースに、なんとブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ（Blood, Sweat & Tears、BS&T）のデヴィッド・クレイトン・トーマスという無双な顔ぶれ。
ジャック・ブルースはこれが生前最後のレコーディングだそうだ。
女性陣も、ハートのアン・ウィルソン、ジュディ・コリンズ、ヘレン・レディなど、ベテラン勢が並ぶ。
そしてSSW系というべきか、アンドリュー・ゴールド、レオ・セイヤー、スティーヴン・ビショップらも。
Spotifyなどのサブスクでも聞けるので、多くのロックファン、ポップスファンに一聴をおすすめしたい。
1.Across the Universe - Ann Wilson
2.Penny Lane - John Wetton
3.Eleanor Rigby - Jack Bruce
4.Blackbird - Liz Madden
5.Norwegian Wood - Andrew Gold
6.Hide Your Love Away - Todd Rundgren
7.All You Need Is Love - Helen Reddy
8.I'll Follow the Sun - Judy Collins
9.And I Love Her - Howard Jones
10.Ticket to Ride - Felix Cavaliere
11.Let It Be - K.C./Harry Wayne "K.C." Casey
12.Yesterday - David Clayton-Thomas
13.Nowhere Man - Martha Davis
14.All I Gotta Do - Stephen Bishop
15.Something - Billy Sherwood
16.Hey Jude - Leo Sayer
＜了＞
