おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



【AOR】AT LAST / BACKMAN = JOHANSON and the others(2018)

 アット・ラスト / バックマン=ヨハンソン&ジ・アザーズ
At Last

At Last

  • P-VINE RECORDS
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北欧はスウェーデン発、カジ・バックマン(kyd)とマッツ・ヨハンソン(g)の2人を看板とするユニット。

北欧AORといえば、ここのところ注目を集めているのは、なんと言ってもオーレ・ブールードなわけだが、音楽的な指向性はかなり近い。

つまりは1980年代のAORがベース。

爽やかで抜けのいいウエストコーストロックぽいものから、TOTO、ペイジズあたりのロックぽいエッジーなものまで、この時代のAORのおいしいところを自分流に仕立て直した感じだ。

ユニットとしては、これがデビュー作みたいだが、二人ともミュージシャンとしてのキャリアは長いようで、著名なアーティストのバックを努めたこともあるらしい。

二人とも歌は歌わないので、ゲストヴォーカルを迎えているのだが、その数6人。

中には女性ヴォーカルもいて、多彩といえばそうなのだが、印象が散漫になるともいえ、このあたりは評価が別れるところだろう。

これぞというキラーチューンは見当たらないが、楽曲の水準は総じて高いし、アレンジも演奏もこなれていてそつがない。

いまどきのAORの関心がある向きには、チェックして損はないと思う。

もともとは配信だけだったのだが、P-VINEが日本独自にCD化した。
さすがP-VINE、いい仕事をしてくれます。

 


<了>