2006年にデビューしたイギリスデュオ、Talc。
メンバーは、Drファンとギフトって、おそらく偽名だろう。
二人ともマルチプレーヤーのようで、ヴォーカル、キーボード、ギターのほか、サックスなどの管楽器も操るという。
タイム感や曲展開には、スティーリー・ダンの影響が色濃いが、メロディーは本家ほどのヒネリはなく、素直でポップで心地よい。
ボビー・コールドウェルあたりを思わせる曲もある。
そうしたAORを基調にしつつ、アシッドジャズやクラブミュージックの影響も垣間見える。インコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズあたりですね。
そこらのいいとこ取りをしつつも、ツギハギ感、どっちつかず感はなく、トータリティがあって完成度は高い。
非常に大きな影響力を持つディスクジョッキー、ジャイルス・ピーターソンが高く評価したとも伝えられている。
1 回こっきりのプロジェクトぽいなあ、と思っていたのだが、予想に反して2枚目がリリースされた。
別の項で紹介したい。
<了>