曲の紹介部分を要約して記載しています(青文字は書き起こし)。ネットに音源があるものは貼り付けていますが、必ずしもオンエアされたものと同じではありません。
1. フェニックス (2021 VERSION) / 山下達郎
2. HEAVY MAKES YOU HAPPY / THE STAPLE SINGERS '71
3. FOUR IN THE FLOOR / THE SHUT DOWNS '63
4. WHERE ARE YOU NOW / JACKIE TRENT '65
5. TRYING TO GET TO YOU / THE IMPERIAL WONDERS '69
6. I'M AFRAID OF LOSING YOU / QUIET ELEGANCE '72
7. IF I DIDN'T CARE / THE INK SPOTS '39
8. BLUE MOON / CONNEE BOSWELL '35
9. ついておいで / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78
先週はリクエスト特集しようと思いましたけども、訃報が入ってきましたので追悼特集をしました。
2月に入りまして、69歳になったばっかりであります。
山下達郎サンデーソングブック、リクエスト特集でお届けします。
昨年の2021年にNHKのSDGsのスポットのために作りました「フェニックス」
2003年、NHKの『地球だい好き 環境新時代』という番組のために作った曲でした。
環境問題の番組でしたので、それに書き下ろした曲を、ほぼ20年ぶりに引っ張り出してまいりまして、アカペラ・バージョン、ショート・バージョンで作りまして。
NHKの番組ご覧になってる方は、わりといろんなところで耳にされてると思います。
今度のアルバムにも入ります。
2021年バージョンの「フェニックス」アカペラ・バージョン
フェニックス (2021 VERSION) / 山下達郎
この曲(Heavy Makes You Happy (Sha-Na-Boom-Boom)/The Staple Singers)はですね、私、毎年「レコード・コレクターズ」の「私の収穫」という、いろんな方がですね、去年一年のコレクター道のですね、アレを見せびらかすという、そういうコーナーありますけど。
ここに毎年のっけさせていただいてます。
今年は、私が18の時に買いましたスタックスの日本盤のゴールデンヒット、当時はポリドールですけれども。
このころはスタックスのシングルなんて、まともに出ませんから。
だいたい年末企画で71年なら71年のそうしたスタックスのヒット曲をコンピレーションにして出すという、そういうような時代でありまして。
それを買いましてですね、すごく聴いてたんですけども、それを引っ越しの時に無くしてしまいまして。
そういうコンピは、なかなかセコハン屋に出ませんので、あきらめてたんですけども。
なんと、昨年、掃除してましたら、ぜんぜん関係ないところから出てきまして(笑)
それで狂喜乱舞して、今年は、私の収穫としてそれを出したんですけど。
HEAVY MAKES YOU HAPPY / THE STAPLE SINGERS
辛気臭い世の中なので、景気よくサーフィン・ホットロッドのインストものを。
シャット・ダウンズはテキサスのサーフィン・ホットロッドのユニット。
幽霊グループみたいなもの。
ギターを弾いてるスコット・マッケイはロカビリー・シンガーとしても有名な人。
FOUR IN THE FLOOR / THE SHUT DOWNS
ジャッキー・トレントはイギリスの女性シンガー。
トニー・ハッチと共作をたくさん書いている。
この1965年の名曲「WHERE ARE YOU NOW」もトニー・ハッチとジャッキー・トレントの作品。
WHERE ARE YOU NOW / JACKIE TRENT
インペリアル・ワンダーズはオハイオ、クリーブランドの4人組ヴォーカル・グループ。
シングルが3,4枚という感じのグループ。1969年の作品。
TRYING TO GET TO YOU / THE IMPERIAL WONDERS
クワイエット・エレガンスは南部の女性3人組のヴォーカル・グループ。これは1972年の作品。
I'M AFRAID OF LOSING YOU / QUIET ELEGANCE
インク・スポッツは1930年代にデビューした黒人4人組。
のちのリズム&ブルースとかドゥー・ワップと呼ばれる音楽の原型と言われている有名グループ。
デビュー曲の「IF I DIDN'T CARE」(1939年)が2,000枚近く売れ大ヒットになった。
1950年代半ばに解散したあとも、名前を借りて100近くインク・スポッツというグループが存在したというデータが残っている。
IF I DIDN'T CARE / THE INK SPOTS
ロッド・スチュワートがエリック・クラプトンとジョー・サンプルをバックにして歌う「BLUE MOON」のオリジナル・ヴァージョンにリクエスト。
「BLUE MOON」は1935年の映画音楽のために書かれた曲。
でも使われなくて、その後歌詞を変えてヒットになった。
リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの作品。
コニー・ボスウィルは白人の女性ジャズ・シンガーの草分けと言われている人。
BLUE MOON / CONNEE BOSWELL
リスナーからのお便り『一番最初に聴いたのは「サーカス・タウン」。
心のなかを風がス~っと流れる気持ちになり、あのときの気持ちは今でも忘れていません。
いっぱい好きな曲がありますが、「ついておいで」この詩の中に出てくる、いくつかの「ついておいで」微妙な違い。
そしてトロンボーンのソロが最高です。
達郎様にあまり興味を示さない夫も、あのトロンボーンのソロはうまいなぁと、自分でも吹奏楽でトロンボーンをやっていたので、余計に思うらしいです。「ついておいで」をお願いします』
ありがたいお便りでございます。
トロンボーン 向井滋春さんです。名演でございます。
向井滋春さん、同じオフィスだったので、仲良しだったので。
トロンボーンのソロでレコーディングするというのは、非常にめずらしいアレですけれど、私は向井さんのトロンボーン・ソロを何曲もレコードに入れることができました。
1978年、私が25歳のとき。もうできてから44年経ちます(笑)
「GO AHEAD」のアルバムから、おなじみ「ついておいで」
ついておいで / 山下達郎
<了>