おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



山下達郎サンデーソングブック2021年05月23日「棚からひとつかみ」

達郎氏による曲の解説部分を要約して記載しています(青字部分は書き起こし)。ネットに楽曲データがあるものは張り付けていますが、オンエアされた音源とは異なる場合が多々あります。

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1. 雨は手のひらにいっぱい (LIVE) / 山下達郎 "12/04/06 中野サンプラザ"
2. ELENORE / THE TURTLES '68
3. IT COULDN'T HURT / THE MANHATTANS "AFTER MIDNIGHT" '80
4. WHO LOVES YOU BETTER / THE ISLEY BROTHERS '76
5. I ALWAYS LOVE YOU / BARRY MANN "SURVIVOR" '75
6. WARM / JOHNNY MATHIS "WARM" '57
7. 2000トンの雨 (おうちカラオケ) / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" "ソノリテ" "オーパス" '78

 

本日も、棚からひとつかみ、レギュラープログラムでございます。
山下達郎のレコード棚からアトランダムに、いろいろとお聴き頂きます。
ほんとに、棚を見ておりますと、これもあった!これもあった!これもあった!
この曲のあとに、これはダメだよね。
そういうことを考え始めるとですね、夜も眠れなくなっちゃうんですね。
古い、オヤジのネタでございます。

雨の季節でございます。
雨の被害があるので、雨の曲、どうしようかなと思いましたけれども。
自分の曲なので、音楽に罪は無い。
「雨は手のひらにいっぱい 」
シュガーベイブのレパートリーでございます。
今から46年前の作品でございますけれども、おかげさまで今でもお聴き頂いております。
今日はライブバージョンでお聴き頂きます。
2012年の4月6日 中野サンプラザでのPAアウトでございます。
ちょっと、音質、難がありますけど、気は心でございます。

雨は手のひらにいっぱい (LIVE) / 山下達郎

 

 

ザ・タートルズは1960年代に活躍したウェスト・コーストのバンド。1968年、全米6位のベストテン・ヒット。

ELENORE / THE TURTLES 


 

マンハッタンズはずっとフィラデルフィアでレコーディングしていたが、シカゴに移って1980年「SHINING STAR」という大ヒットを飛ばす。
その曲が入ったアルバム『AFTER MIDNIGHT』に収録されている「IT COULDN'T HURT」。
ランバート&ポッターのペンになる作品で、大好きな曲。
久しぶりにアルバム『AFTER MIDNIGHT』のクレジットを見たら、シカゴのレオ・グラハムがやってるのは最初の3曲だけ。
あとはランバート&ポッターと、フィラデルフィアのスタッフと3つに泣き別れていた。
「IT COULDN'T HURT」はL.A.レコーディングだった。
1980年当時は一人暮らしを始めたときだったので、一人で酒を飲みながらこのアルバムを聴いていた。

IT COULDN'T HURT / THE MANHATTANS



先週、先々週とアイズリーブラザースをかけましたら、とってもご好評いただきまして。

私の番組は、常に申し上げておりますけれども、いわゆるオールディーズの、昔の曲をかける番組ですけれども、中級編と申し上げおります。
あんまり日本ではヒットしなかった曲、あまり日本で人気のなかった曲、いわゆる通好みの曲、カルトな曲。
そういうようなものを、やっております。
でも、あんまりカルトだと、ほんとに訳わかんなくなるので、そういう意味で中級編。
ですから向こうでは、そこそこヒットした曲はかけますが、例えばビートルズとかカーペンターズとか、そういう超メジャーなそういうのは、どこでもかかるので、かけません。

アイズリーブラザースはですね、日本では、ほとんど売れておりません。
そもそもR&Bというジャンルの音楽はですね、60年代は、大学を出て普通のサラリーマンになるような人が、ほとんど聴かない音楽でした。
いろんな言われ方しますけど、「みんな同じだ」とかですね、「泥臭い」とかですね。
アイズリーブラザースなんかは、皮のジャケットに身を包みまして、それのジャケットを見ますと、日本の女の子は、「何これ」「気持ち悪い」とか、そういう時代だったんですよ。

それが80年代の終わりごろになって、ジュリアナとか、ああいうことになってきてから、いきなりR&Bってのがですね、脚光を浴びております。
そういう、いろいろな歴史がございます。
アイズリーブラザースは、日本盤出しても、ン千枚がやっとで、ありました。
で、あのジャケットだと売れないっていうんで、すごくおしゃれなですねワイングラスかなんかのジャケットに代えましたけども。
それでも、知名度がないので、どうしようもありませんでした。
そういう時代に、1日中アイズリーブラザースを聴いておりましたのでですね、そういう商品知識があるという。
ジェームス・ブラウン同様、カーティス・メイフィールド同様、全部そうです。
ちょっと長くなってしましました。
じゃぁ今日もアイスリー・ブラザースかけてみましょうか。
3週連続。うれしいなぁ。

WHO LOVES YOU BETTER / THE ISLEY BROTHERS


 

最も敬愛するバリー・マンの、シンガー・ソングライターとしての素晴らしい作品。
1975年のアルバム『SURVIVOR』から、ブルース・ジョンストンの手腕が冴える「I ALWAYS LOVE YOU」。

I ALWAYS LOVE YOU / BARRY MANN 


 

ジョニー・マティスの1957年のアルバム『WARM』のタイトル・ソング「WARM」。
レコード棚を見て「これだ」と。

WARM / JOHNNY MATHIS 


 

「2000トンの雨」にリクエストが集まっている。
今週は昨年の今頃、家でレコーディングした 、おうちカラオケ・ヴァージョンで。

2000トンの雨 (おうちカラオケ) / 山下達郎

 

<了>