最近のヒット曲はイントロが短い曲、ほとんどない曲が多いという。
確かにその通りで、BTSの「Dynamite」「Butter」などがその典型だろう。
それぞれのイントロは0秒、3秒だ。
とはいえ、そんな曲は、かつてのロック、ポップスのヒット曲にもいっぱいあったわけで、最近になって、突然ブームになったわけでもない。
あちこちで分析されているので、ここでは簡単にまとめるが、
プレスリーやビートルズの時代にはラジオの存在が大きかったので、
あまりイントロが長い曲はDJに好まれなかった。
また、最近のサブスクだと、どんどん飛ばし聞きされるので、
アタマからのキャッチーさが必要になった、といえる。
80年代、90年代は、あくまでも個人的な印象だが、
ひとつにはダンスミュージックが大きな勢力になり、
イントロがカッコ良ければ、踊るにはむしろ長くてよかった。
また、ミュージックビデオの存在が大きくなり、
映像の導入として長いイントロが効果的なケースも多かったことなどがあげられる。
それでは参考までに、イントロの短い懐かしのヒットを並べておく
アンチャインド・メロディー / ライチャス・ブラザーズ 1955年 0秒
ハードブレイク・ホテル / エルヴィス・プレスリー 1956年 0秒
ハウンド・ドッグ / エルヴィス・プレスリー 1956年 0秒
ヘルプ / ビートルズ 1965年 0秒
キャント・バイ・ミー・ラヴ / ビートルズ 1964年 0秒
ザ・ロング・アンド・ワインディングロード / ビートルズ 1970年 0秒
グッド・ヴァイブレーション / ビーチ・ボーイズ 1966年 0秒
イエスタデイ・ワンス・モア / カーペンターズ 1973年 3秒
<了>