親子ともに歌手というケースは特別珍しくはないけれど、親子ともにヒットメーカーとして成功を収めている人は限られる。
日本でいうと森山良子さんと、森山直太朗さん。
音楽性も近く、DNAを継いでいる印象がある。


森進一さん&森昌子さんと、ワンオクのTAKA。
音楽のジャンルはまったく違うけれど、ノドの強さは親譲りかと思える。

そして何といっても、藤圭子さんと宇多田ヒカルさん。
音楽性もキャラも違いすぎて、親子と言われてもピンとこない感じもする。

宇多田ヒカルさんがデビューしてからも、藤圭子さんはメディアに出ることはほとんどなかったから、なおさらそうした印象が強いのだろう。
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海外での筆頭は、この親子だろう。
フリオ・イグレシアスとエンリケ・イグレシアス。

1980年代のフリオの成功はまさに破格で、Wikiには「3億枚を超えるレコード・セールスを記録し、ギネスブックに載り「史上最も多くのレコードを売ったアーティスト」の称号を持つ」とある。
長男のフリオ・イグレシアス・ジュニアも歌手なのだが、成功の度合いでいえば、アメリカでプラチナアルバムを何枚も出している次男のエンリケの方が上だ。
このフリオ、エンリケ親子それぞれの曲を西城秀樹さんがカバーしていることは、ファン以外には、あまり知られていないと思う。
秀樹さんが1999年にリリースした80曲目のシングル「Bailamos-Tonight we dance」は、エンリケ・イグレシアスが同年にリリースした作品のカバーだ。
この曲はBillboard全米1位を記録しており、エンリケの代表曲の一つである。
これにさかのぼること11年前。
1988年リリースの62曲目のシングル「33才」はフリオ・イグレシアスのカバーである。
オリジナルのリリースは1978年なので、かなり時間が空いている。
「自分が33歳になったら必ずこの曲を歌いたい」―その秀樹さんの意志を受けてのことだという。
しかし大人の歌だなあ、と改めて感心する。
33歳というと、今の嵐より年下なのだ。
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シングルに限らなければ、さらに遡って81年。
フリオの「abrazame(抱きしめて)」をカヴァーしている。
オリジナルは1975年リリースのアルバム『El amor』収録。
シングルカットもされた。
秀樹さんのカヴァーは、81年リリースの『HIDEKI SONG BOOK』収録。
このアルバムは全曲カヴァーで、フォーク、ニューミュージックが中心だが、1曲だけ洋楽があり、それが「抱きしめて」。
このとき、まだ20代の半ばだった。
<了>
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