おとのほそみち

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Uma Elmo / Jakob Bro (2021)

ユーマ・エルモ / ヤコブ・ブロ

Uma Elmo

Uma Elmo

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デンマークのギタリスト〈ECM〉からの5枚目  

ジャケットといい、音の佇まいといい、いかにもECMからのギタリストのリーダーアルバムであり、簡単に言ってしまえばラルフ・タウナー、テリエ・リピダルからの流れをくむ作品である。

ヤコブ・ブロは、デンマークのギタリストで、ECMからのリーダー作としてこれが5枚目となる。

ECMからの初リーダー作『Gefion』が2015年だから、コンスタントな活動ぶりだ。

 

ノルウェーのトランペッターArve EnriksenとスペインのドラマーJorge Rossyとのトリオによる作品で、本作が初共演とのこと。

Arve Henriksenはノルウェーのジャズシーンのキーパーソンの一人で、リーダー作もある。

Jorge Rossyは、Brad Mehldauのトリオに10年以上、在籍していた人だ。


Jakob Broのギターの音数は少なく、さまざまエフェクターを駆使しながら、アンビエントな響きで空間を埋めていく印象。

Arve Henriksenのペットも能弁ではなく囁くように響く。

ドラムに呼応するベースがいないせいもあってか、リズムをキープするというよりも、スネアやシンバルの各音を、空間に配置していくといった印象だ。

 

幽玄の美といえば極端かもしれないが、幻想的で異世界に誘い込むような音でありながら、不思議な包容力を持つ。

もちろんそれはまたECMらしさでもあり、現在のECMを代表するアルバムだと言える。

 

 

Jakob Bro(g)
Arve Henriksen(tp,piccolo tp)
Jorge Rossy(ds)

1. RECONSTRUCTING A DREAM
2. TO STANKO
3. BEAUTIFUL DAY
4. MORNING SONG
5. HOUSEWORK
6. MUSIC FOR BLACK PIGEONS
7. SOUND FLOWER
8. SLARAFFENLAND
9. MORNING SONG (VAR.)

<了>

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