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【JAZZ新譜】イスラエルジャズの巨匠、交響楽団との共演 Two Roses / Avishai Cohen (2021)

ツー・ロウゼズ / アヴィシャイ・コーエン

Two Roses

Two Roses

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イスラエルを代表するベーシストでコンポーザーのアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)の新作アルバム『Two Roses』

ピアノには、近年のレギュラートリオのメンバーでアゼルバイジャン出身のエルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)、ドラムスに2000年代に彼のトリオに在籍していた米国出身のマーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)を擁するトリオ編成。

ここに、なんと総勢92名のオーケストラが加わり、壮大な音楽絵巻を描いている。

アルバムタイトルの「Two Roses」はユダヤの古典曲であり、アラブの音楽を主題にした内容。

過去作からのオリジナルと、中東にかかわるカヴァー曲を取り上げ演奏している。

共演したオーケストラは、スウェーデンで1905年に創立された伝統ある楽団、エーテボリ交響楽団(Gothenburg Symphony Orchestra)。

馥郁としたハーモニー、壮大でスペクタクルな展開は、やはりオーケストラならでは。

ここにジャズの本来的な魅力のひとつである、野性的なダイナミズムが加わる。

50歳代に入り、円熟期を迎えつつあるアヴィシャイ・コーエンの、記念碑的な作品と言えそうだ。

 


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