おとのほそみち

行きかふ歌も又旅人也



The Hurtbook / Alex Vaughn (2022)

ザ・ハートブック / アレックス・ヴォーン

The Hurtbook [Explicit]

The Hurtbook [Explicit]

  • LVRN/Interscope Records
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新進気鋭のR&Bシンガー / ソングライター、アレックス・ヴォーンのファーストアルバム。

古き良きヴィンテージなR&Bの香りを漂わせつつも、イマドキの洗練感のあるサウンドデザインで、ちょっと影のある彼女の歌は、なかなかに魅力的。

 


今のところ、日本語のインフォやレヴューは見当たらないが、松尾潔氏が自身のラジオ番組で取り上げていたので、そこでの紹介を要約して書き起こしておく。

アレックス・ヴォーンはメリーランド出身。
メリーランドといえば、何と言ってもトニー・ブラクストンが、この30年くらいで最も成功した女性シンガー。
トニー・ブラクストンをピックアップしたのは、スターポイントという、やはりメリーランドに本拠地を構えるファンクバンド。
メリーランドを含む、ワシントンDCからメリーランド、ヴァージニア、このあたりの経済圏、文化圏で生活している黒人アーティストというのは、コンスタントに音楽の世界で見かける。
彼女はメリーランドの中でも、プリンスジョージズ郡というところの出身で、ここは人口の多数がアフリカ系アメリカ人。人口は100万の手前くらい。
アフリカ系アメリカ人が住んでいる地域として、アメリカで最も裕福な街と言われる。
そうした環境で彼女は生まれ育った。
彼女はマニー・ロングの成功が誘い水となって出てきたアーティストと言える。

 

<了>