サイド・アイ NYC (V1.IV) / パット・メセニー
デビュー以来、約35年間、ジャズシーンの第一線を走り続けるパット・メセニー。
リーダーアルバムは30作以上を数え、60歳代後半になっても、創作意欲は1ミリも衰えることはない。
それを見事に示したのが、このアルバム。
メセニーによる〈SIDE-EYEプロジェクト〉という試みによるもので、これはメセニーが高く評価する新進気鋭の若手ミュージシャンを集めて、新曲のほか過去の自作曲を採り上げている。
メンバーはパットのほか、キーボードのジェイムズ・フランシーズとドラムスのマーカス・ギルモア。
ベースがいないが、パットはベースも担当しているようだ。
曲想はバラエティに富み、ヴィンテージな感じのオルガントリオもあれば、プログレぽいスペイシーな演奏もある。
かつてマイケル・ブレッカーやエルヴィン・ジョーンズと共演した「Timeline」など自作曲のセルフカヴァーもあるが、解釈・アレンジが大きく変わっている。
若手の登用は自身の刺激にもなっているようで、パットのギターは、実に溌剌として冴え渡っている。
01. It Starts When We Disappear
02. Better Days Ahead
03. Timeline
04. Bright Size Life
05. Lodger
06. Sirabhorn
07. Turnaround
08. Zenith Blue
<了>
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