番組中のトークのごく一部を掲載しています

1. MOVE ON / 山下達郎
2. SOMETHING STUPID / 竹内まりや With 大瀧詠一
3. 元気を出して / 竹内まりや、桑田佳祐 25/10/12 日本武道館
4. TWO OF US / 竹内まりや、桑田佳祐 25/10/12 日本武道館
5. 涙のキッス / 竹内まりや、桑田佳祐 25/10/12 日本武道
6. 静かな伝説(レジェンド) / 竹内まりや、桑田佳祐、原由子 25/10/12 日本武道館"
7. 駅 / 竹内まりや
■大瀧詠一さんの想い出
達郎氏:早いもので大瀧詠一さん、お亡くなりになられて今年で13回忌。
明後日ですね。
ですので、2003年、大瀧さん最後のボーカルレコーディング。
まりやさん:そうですよね。
元はと言えば本当にサンデーソングブックの課外活動として、この曲をやって。
でもちゃんとレコーディングしましょうってことになって、ロンバケの時に、リズム隊は達郎が録ってくれて、それをロンドンに持ってって、アビーロードで、ストリングスを服部先生に入れていただいたという。
でもこれが最後の公式レコーディングになるとは夢にも思わずデュエットした曲だったんですけど。
達郎氏:大瀧<夕鶴>詠一 と言われるぐらい、歌ってる姿を人に見せないという。
まりやさん:本当ね。でもこの時は、エンジニアさんも入って。
達郎氏:そうですね。珍しい。
まりやさん:吉田さんだったと思うんですけど、エンジニアさん。
その時すごいびっくりしてました。「僕入っていいんだね」っておっしゃってたから。
すごいご機嫌で二人で歌ったのですけれども、まさかこれが遺作になるとはね。本当に。
達郎氏:ちょうどリクエストいただきました。
まりやさん:やっぱりこうやって聞くと、大瀧さんて歌う声なんだなって、つくづく。
もうクルーナーボイスっていうのかな。低域もすごく響くし。
達郎氏:まぁ、録っといてよかったですね。
まりやさん:本当にね。
■九段下フォークフェスティバルのリハーサル裏話
※同フェスは10月12日、日本武道館で桑田佳祐さん主催で開催。
まりやさん:リハーサルが2回あったんですけど、最初は自分だけが行ってバンドと合わせる。
で2回目は合同リハーサルだったんだけど、なんかね、(桑田)佳ちゃんが結構かしこまって待ってるんですよ。
いつもこうカジュアルなのに、なんか「竹内まりやさんです」とかみんなにこう紹介してさ。
それでなんか謎の緊張感が生まれちゃって(笑)
(イエモンの)吉井さんと後で「なんか謎の緊張するよねこれ」って言って。
リハーサルに行ったら、なんかこう学校みたいに2列になってる机に、あいみょんと(ミスチルの)桜井くんが前に座って。
後ろに私と吉井さんが座って、順番を待ちながら、呼ばれるとみんなの前に行ってリハ。なんかねオーディション受けてる感じになって。
それが、大学時代に音楽研究会に入った新入生の時のような、なんかまた学生に戻ったみたいなね。
本当に、緊張はしましたけど、最初から最後まで楽しかったなっていう。
そういう雰囲気、なんか漂ってるでしょ?会場のなんかあったかい感じ。
達郎氏:ありますね。佳ちゃん、合いの手好きだからね。
まりやさん:そうなのよ。佳ちゃんね、暇があるとすぐ「竹内まりや」って言うんだけど(笑)
達郎氏:まぁ一種の照れ隠しだよね。多分ね。
「Two of Us」上手いよねやっぱりね。
まりやさん:ねぇ。そうなんですよ。初めて、二人とも初めて歌った曲だったんだけど、なんか楽しかったな。
達郎氏:選曲が(笑)
まりやさん:選曲がね。でもこれフォークでもなんでもないよね「Two of Us」なんて。
達郎氏:はい。学園祭でしょ。要するにね。
まりやさん:そうなんですよ。はい。
■渋谷陽一氏を偲んで
まりやさん:渋谷陽一さんが、今年7月にお亡くなりになって。
私は渋谷さんとは、1994年の『Impressions』を出した時に、フォトエッセイをROCKIN’ON社で出していただいて。
本当に渋谷さんと毎日3、4時間インタビューをして、聞き書きだったんですけども。
そのエッセイをやってた頃に、よーく渋谷さんとお話ししてて。
「実のところ渋谷さんて私の曲の中でなんか好きなものがありますか?」って聞いたら、多分『プラスティック・ラブ』とかそういうの言うのかなと思ったら、「いや僕『駅』が好きなんだ」っておっしゃって。意外だったんですよね。
達郎氏:ヨーロッパテイストがあるから、彼は。ブリティッシュでしょ。
まりやさん:ああそっか。なんかそれがすごく印象に残ってて。
で最後に彼とメールのやり取りしたのは、そのフォトエッセイの時に撮影してくれたカート・マーカスさんという写真家の方が亡くなられた時に「カートさんいいカメラマンだったよね」っていうやり取りをしたのが最後で。
それからお会いできてないので、本当に。
達郎氏:僕が『Sync Of Summer』を出した時に、いきなり渋谷くんからメール来て「これはいい曲だ」と。
まりやさん:じゃあ割と最近だよね。
達郎氏:その後倒れたんだよね。
まりやさん:あ、そうだったんだ。
達郎氏:で、渋谷くんとは『CUT』っていう雑誌で、ずっと僕8、9年やってて。
なんていうの、原稿の書き方。漢字が多すぎるって言われて、そういうエコノミーな文章の書き方って彼に教えてもらってね。
まりやさん:あー、そう言ってたね。うん。
達郎氏:そうそう。彼は僕より1個上で、彼目黒で僕池袋なんで、本当に高校とか中学で隣に座ってる感じなんだよね。
そういうあれなんで、やり合ったこともたくさんありますけど、彼はまぁ本当に空気が同じなの。
まりやさん:なんかすごく惜しい人だったなって今でも思いますけど。
達郎氏:本当に。
まりやさん:だから私も今回のツアーに誘ったんですけど、返事がなかったから、とっても残念だったな。
達郎氏:結構闘病長かったんですよ。
まりやさん:そうだよね。うん。だから渋谷さんに感謝を込めて、追悼の意を表して、今日は最後に「駅」をかけたいと思います。